ガールズユニット「エレクトリックリボン」のメンバーであるpippi(ピッピ)さん。
実は全身の毛が抜けてしまうという謎の病に侵されていました。
pippiさんが悩まされている謎の病とは?
現在のpippiさんの姿や、発症した時期など、pippiさんの病気に関する話題をまとめます。
pippi(ピッピ)の病気の名前は「汎発性脱毛症」発症はいつ頃から?
ガールズユニット「エレクトリックリボン」のメンバーであるpippiさん。
2015年2月にユニットに参加し、現役アイドルとして活動をしています。
pippiさんが全身の毛が抜けてしまうという謎の病に侵され始めたのは、一体いつ頃からなのでしょうか。
2017年の年末頃:チクチクとした違和感を感じる
pippiさんに体の異変がで始めたのは、2017年ももうすぐ終わろうという年末ごろ出そう。
朝の支度をしている時、頭皮に「チクチクとする」ような違和感を感じたといいます。
よくみると、毛がなくなっている部分ができていたことに気づいたpippiさん。

引用:pippi公式ブログ
当時は、よくツインテールをしていたそうで「ツインテールのやりすぎかな?」くらいにしか思っていなかったといいます。
pippiさんは幼い頃に「円形脱毛症」になったことがあり、当時も3ヶ月くらいで治ったことから、同じように軽く考えていました。
症状に気づいてから、pippiさんはひとまず近所の皮膚科を受診。
当時は、『原因不明の円形脱毛症ですね』と診断を受け、塗り薬を処方されたといいます。
出された薬を塗りながら自然に治るのも待ったpippiさんでしたが、期待とは裏腹に症状はますます酷くなっていったといいます。
初めて違和感を感じた日から4ヶ月後には、後頭部にも「脱毛班(だつもうはん)」という症状が出ていることに気がつきました。
当時は、帽子などの衣装で毛がなくなっている部分を隠し、アイドル活動をしていたそう。

引用:pippi公式ブログ
「ハゲ隠しに」と被ったベレー帽姿は、「かわいい〜!」と大好評だったと語っています。
2018年春:液体窒素の治療を受けるも効果なし

引用:pippiブログ
日に日に酷くなっていく脱毛の症状に悩まされていたpippiさん。
処方されていた塗り薬は効果なく、頭髪は抜けていくばかり。
当時のpippiさんの気持ちは以下のようなものだったといいます。
ピッピ「不安なところはあったんですけど、パッと見髪の毛はあるし、まあなんとかなるかなって、ちょっと心の片隅では思いつつ、いやでもまずいのかもしれないと言う気持ちもと、もう半々ですよね。」
「まだ髪の毛はあるし、そのうち自然に治るかもしれない」という期待と、「これは治らないのかもしれない」という気持ちで複雑な心境だったようですね。
一向に治る気配を見せない脱毛状況に悩んだpippiさんは、2018年の春ごろ医師の提案で、「液体窒素」の治療を受けることを決めました。
「液体窒素」の治療法というのは、マイナス196度の液体窒素を吹きかけて、刺激を与えることで、改善を目指す治療法だといいます。
そもそも円形脱毛症は、本来、病原体と闘う自身の免疫細胞が異常をきたして、自身の毛包(もうほう)を攻撃してしまうという、自己免疫疾患と考えられている。
そこで、脱毛箇所に、マイナス196度の液体窒素を吹き付ける。
すると、その刺激で免疫が正常化し、円形脱毛が改善される場合があるという。
しかし、pippiさんの症状はそれでも改善せず、とうとう全身の毛にまで脱毛が広がっていたといいます。
2018年夏頃:とうとう全身の毛が抜けてしまった

引用:pippi公式ブログ
はじめの症状が出てから8か月後。
pippiさんは、さらに衝撃の体験をすることに。
ピッピ「その時は本当に思い出したくもないんですけど、やっぱり髪の毛をすーってとくたびに手に髪の毛がわあってつく状態になっていて、髪の毛を流し終わった後に、排水溝がもう髪の毛でこんもりしてるんですよ。確実に進行しているなと感じました」
pippiさんがお風呂に入った際に、髪の毛を書き上げると、大量の髪の毛が抜けてしまったそう。
その後も頭皮を触るだけで、髪の毛が抜けてしまうという事態に。
当時のpippiさんの姿を移したという動画がこちら。
女性としても、アイドルとしても、この状況は本当に怖かったのではないでしょうか。
その時、pippiさんは以下のように考えていたそう。
ピッピ「もう衝撃でした。やっぱり鏡を見るのも本当に嫌だったし、家から出たくないという気持ちだったと思います。結構何もかも嫌になってしまって、これから先どうしたらいいんだろうってめちゃくちゃ落ち込みました」
そりゃぁ、落ち込みますよね。
アイドルでなくても、自分の髪の毛が原因不明でほとんど抜けてしまったら、外を歩けない・・・と思うのも当然です。
pippi(ピッピ)の病名が「汎発性脱毛症」と明らかに

引用:pippi公式ブログ
かなり症状が進行してしまった頃、ようやくpippiさんの病名が明らかになります。
pippiさんの病名は・・・
「汎発性脱毛症」
と、いうものでした。
「汎発性脱毛症」とは、以下のような病気なのだそう。
汎発性(はんぱつせい)脱毛症とは、円形脱毛症の中で最も重篤な症状で・・全身の毛が抜け落ちる病気。
治療によって完治する人もいれば、全く治らない人もいるという。
また、「汎発性脱毛症」になってしまう原因は、2020年現在でもはっきりとわかっていないといいます。
現在わかっているものは・・・
- アトピーになりやすい体質や遺伝的体質でなりうる可能性がある。
- 軽度の円形脱毛症から重篤化することが多い。
- 小さい時に円形脱毛症を発症してしまうと、将来的に再発・重症化のリスクが高い。
- 急速に汎発性脱毛症が進行する人には、なかなか有効な手立てがない。
ということぐらいのみ。
病名がやっとわかったpippiさんでしたが、効果的な治療法が見つかないとのことで、さぞ、辛い思いをされたのではないでしょうか。
その後も医師の勧めで、「頭皮にステロイド注射」を打つという治療法も試したといいます。
ステロイドとは、異常をきたした免疫細胞の攻撃を抑える効果が期待できる、
ホルモンの一種。
過剰な免疫を抑えるという目的は液体窒素治療と同じだが、ステロイド注射はより強い効果が望めるという。
pippiさんは通院のたびに、頭皮にステロイド注射を「数十か所」打ち続ける日々を過ごしました。
頭皮に打つ注射はとても痛く、痛みに耐えたpippiさんでしたが、発症から10ヶ月後、「とうとう全身の毛が全てなくなってしまった」のだそう。
「もう一生ずっと自分の髪の毛を見られないのかな」
と激しく落ち込み、自分の本当の姿をファンや家族にも言えず、苦しい日々を過ごしていたといいます。
全身の毛がなくなってから1ヶ月。
ずっと出口のない暗いトンネルの中にいるような気持ちでいたpippiさんに心境の変化が訪れます。
それは・・・「故郷の両親に自分の本当の姿を伝えた」ことからはじまった変化のようです。
pippi(ピッピ)は病気の姿をブログでカミングアウト
そしてpippiさんは自身のブログで、病気のことを初めてカミングアウトすることを決意したのでした。
その時のブログがこちら。

引用:pippi公式ブログ
タイトルは・・・
『(*´v`*){全身脱毛症になったおはなし #アイドルの頭皮事情』
というものでした。
このカミングアウトで、pippiさんが苦しんでいたことを知ったファンからは、思いがけない反応が返ってきたといいます。
「髪の毛があろうとなかろうと、ぴっぴさんの人柄やステージに立つ姿が好きだよ!」
「すげーな。つえーよ。きっと同じような病気の人、勇気もらえると思う。」
pippiさんから離れて行ってしまうどころか、絶賛し応援してくれる言葉が相次いだそう。
自身に起きた、人には言えない辛く悲しい経験を、勇気を持ってカミングアウトしたpippiさん。
その姿に、人々は心を打たれ、逆にパワーをもらう結果になりました。
pippiさんの病気との闘いはまだまだ続いていきいますが、pippiさんらしいスタイルで、病気を向き合いながら、日々を楽しく過ごして行って欲しいと思います。