数々のヒット作を生み出してきた人気作家の東野圭吾さん。
東野圭吾さんは、どんな人物なのか。
経歴や発表してきた作品、代表作や人気作、そして人となりをご紹介していきます。

東野圭吾さんを知る旅へ!
東野圭吾の経歴


- 名前:東野圭吾(ひがしのけいご)
- 生年月日:1958年2月4日
- 出身地:大阪府大阪市生野区
- 職業:小説家



東野圭吾さんの名前は「ひがしの」だけど、本当は「とうの」と読む苗字だったらしいよ。
東野圭吾さんの父親が、読み方を変更したんだって。
東野圭吾が小説家になるまでの経歴
\【要約】誕生から小説家になるまで/
- 1958年、大阪府で生誕。
- 小学生時代は漫画を描いて過ごす。
- 大阪市立東生野中学校へ進学。
- 大阪府立阪南江東学校へ進学。
- 高校2年時に初めて推理小説を読み、ハマる。
- 自分でも推理小説を書き始める。
- 1年浪人の末、大阪府立大学工学部 電気工学科に進学。
- 大学卒業後、1981年に日本電装株式会社に就職。
- 推理小説は書き続ける。
- 江戸川乱歩賞に2回落選。
- 1985年、第31回江戸川乱歩賞を獲得。
- 小説家として歩み始める。
東野圭吾さんは、1958年に大阪府にある大阪市生野区で生まれました。
小学生時代は漫画好きの少年だったという東野圭吾さん。
毎日、漫画を描いて過ごしていたそう。
地元の小学校を卒業後は、大阪市立東生野中学校へ進学。
その後、大阪府立阪南江東学校へ進学しました。
高校2年生のころ、たまたま手に取った推理小説を読んでみた東野圭吾さん。
その面白さにハマり、それ以降、松本清張さんの著作を読み漁るように読んだといいます。
同時期に『江戸川乱歩賞』の存在も知り、自分でも推理小説を書き始めるように。
生まれて初めて描いた小説は『アンドロイドは警告する』というものでしたが、タイトルのみの公開で内容はこれまで明かされたことはありません。
2本目に書いたのは『スフィンクスの積木』という犯人当て小説だったそう。
しかし執筆にあまり熱中できず、こちらは高校卒業後して数年後の1978年にようやく完成。
友人に見せたが「不評を買った」と、後日談で語っています。
高校卒業後は1年間の浪人生活の末、大阪府立大学工学部電気工学科に進学。
大学時代は、アーチェリー部で主将も務めていたそうです。
大学卒業後は1981年に日本電装株式会社(現・デンソー)に、技術者として入社。
会社勤めのかたわら推理小説の執筆は続けていました。
1983年に『人形たちの家』という作品を、第29回江戸川乱歩賞に応募。結果は二次予選通過で落選というものでした。
プライベートではこの頃に結婚。
妻となった方は当時、女子校の非常勤講師だったそう。
1984年に行われた第30回江戸川乱歩賞には『魔球』という作品で応募。
最終候補作にまで残るも落選という結果に終わりました。
翌1985年に『放課後』という作品で、第31回江戸川乱歩賞を受賞。
小説家としての道をスタートさせたのでした。



念願叶っての受賞、本当に良かったね!
1986年に、5年ほど務めた会社を退職。
同年の3月に上京し、専業作家としての生活を始めることとなったのです。
東野圭吾が小説家になったあとの経歴
\【要約】小説家になったあと/
- 小説家として歩み始めるも、作品は不評続き。
- ヒット作にも恵まれず、文学賞には15回落選。
- 1996年、『名探偵の掟』で「このミステリーがすごい!1997」の3位を獲得。
- 1998年、『秘密』が大ヒットし一躍有名に。
- 『秘密』が映画やドラマで実写化され、「第52回日本推理作家協会賞」も受賞。
- 2006年に、『容疑者Xの献身』で「第134回直木賞」「第6回本格ミステリ大賞」を受賞。
- 人気作家に仲間入りし、長者番付でも上位に。
- 2009年、日本推理作家協会の特別理事会・理事長に就任。
- 2014年〜2019年、直木賞の選考委員を務める。
- 2023年、発表作品の国内累計発行部数が1億部を突破。
念願かなってようやく作家になった東野圭吾さんでしたが、発表作品への評価はイマイチで、人気はすこぶる振るわなかったといいます。
この頃、さまざまな文学賞にも応募しましたが、15回落選。
ヒット作にも恵まれず、小説家になって早々、東野圭吾さんにとっては苦しい時代となったのでした。



とはいえ、陰ながら東野圭吾さんの小説を愛読している読者は少なからず存在していたよ。
1996年に入ると、『名探偵の掟』という作品が評価され、「このミステリーがすごい!1997」の3位を獲得。
2年後の1998年に出版した『秘密』が人気を博し、一躍時の人となったのです。
『秘密』は映画やドラマで実写化もされ、「第52回日本推理作家協会賞 長編部門」も受賞しました。
2006年には『容疑者Xの献身』で、「第134回直木賞」「第6回本格ミステリ大賞 小説部門」を受賞。
人気作家への仲間入りを果たしました。



この頃から、「作家版の長者番付」でも上位に名前が載るようになったいたらしいよ。
プライベートでは、この時期に「離婚を経験した」とされています。
これはのちに出版したエッセイ『たぶん最後のご挨拶』に、そのような事柄の記載のあったり、後日のインタビューで「夫婦関係の解消」についても触れていたことがある点を見ると、事実のようです。
2009年5月、日本推理作家協会の特別理事会・理事長として選出され、6月1日付で就任。
2014年からは、直木賞の選考委員を務めるようになりました。
2019年には直木賞の選考委員を退任。
理由は「執筆活動に専念するため」と公表しています。
2023年3月に100冊目となる新作『魔女と過ごした七日間』を刊行。
同年4月には、これまでに発表してきた著作の「国内累計発行部数」が「1億部を突破した」と発表しました。
正確には「1億7万7380部(2023年4月のデータ)」となっています。
これは「1作品当たり平均100万部発行されている」計算になるだそう。



通常、10万部売れたら「ベストセラー」と言われることを考えると、その凄さをひしひし感じるね。
東野圭吾の作風・特徴
東野圭吾さんの作品の特徴については、主に以下のような点が挙げられます。
- 幅広いテーマで描くミステリー小説の数々。
- 時代によって変化する作風と推理手法で飽き知らず。
- 文章が読みやすい。
- 情景の描写が細かく、頭の中でイメージが湧きやすい。
- 人物の細やかな感情・心情が丁寧に描かれている。
- シリーズ展開が得意。
- 理系な思考を取り入れた謎解き物語が得意。
- 作者と馴染み深い土地やスポーツを積極的に取り入れている。
東野圭吾さんの書く物語のほとんどはミステリー小説なのですが、一口にミステリーと言っても、その内容はとてもバラエティ豊か。
こんな題材もミステリーにしてしまうのかと驚いてしまうほど、さまざまなテーマを取り込んだ作品を作られています。
近年の作品で例を挙げると、ファンタジー的な要素×ミステリーの融合に挑戦した、「クスノキの番人」や「ナミヤ雑貨店の奇蹟」などが挙げられます。
また、ミステリー小説に欠かせない「推理の手法」も、時代によって変化し、作品の幅を広げられてきました。
具体的には、「フーダニット(Who had done it)=誰が犯罪を犯したのか」という視点で推理が進めらる物語展開や、「ハウダニット(How done it)=どのようにして犯罪が行われたのか」という視点で推理が進められる物語展開など、さまざまなスタイルに挑戦し、作品の幅を広げる試みを続けられています。
さらに、東野圭吾作品の大きな特徴の1つとも言えるのが、読みやすく、イメージが湧きやすい文章。
遠回しな表現や難解な言葉使いはほとんどなく、誰が読んでもスーッと情景が思い浮かぶ丁寧な描写で、読者のみならず、東野圭吾作品の映像化に関わった人々からも「映像化しやすい」との高い評価を受けるほどです。
また、理系の大学出身でエンジニアという経歴のある東野圭吾さんらしく、理系の知識を盛り込んだミステリーや、東野圭吾さんに馴染みのある土地やスポーツなども、作品の中にふんだんに取り入れられています。
上記のような特徴から、東野圭吾さんの書く小説は、読書初心者の方でも入り込みやすく、読みやすい作品が多いため、今もなおファンを増やし続けているのです。



僕もすぐに夢中になったよ。
東野圭吾の発表作品
東野圭吾さんがこれまでに発表してきた作品には、以下のようなものがあります。
1985年に第31回江戸川乱歩賞を受賞し、作家として活動されるようになってからの作品リストです。
①:1985年〜1989年発表作品
- 『放課後』1985年9月/講談社
- 『卒業』1986年5月/講談社
- 『白馬山荘殺人事件』1986年8月/光文社
- 『学生街の殺人』1987年6月/講談社
- 『11文字の殺人』1987年12月/光文社
- 『魔球』1988年7月/講談社
- 『ウインクで乾杯』1988年10月/祥伝社
- 『浪花少年探偵団』1988年12月/講談社
- 『十字屋敷のピエロ』1989年1月/講談社
- 『眠りの森』1989年5月/講談社
- 『鳥人計画』1989年5月/新潮社
- 『殺人現場は雲の上』1989年8月/実業之日本社
- 『ブルータスの心臓』1989年10月/光文社
②:1990年〜1999年の発表作品
- 『探偵倶楽部』1990年5月/KADOKAWA
- 『宿命』1990年6月/講談社
- 『犯人のいない殺人の夜』1990年7月/光文社
- 『仮面山荘殺人事件』1990年12月/講談社
- 『変身』1991年1月/講談社
- 『回廊亭殺人事件』1991年7月/光文社
- 『天使の耳』1992年1月/講談社
- 『ある閉ざされた雪の山荘で』1992年3月/講談社
- 『美しき凶器』1992年10月/光文社
- 『同級生』1993年2月/祥伝社
- 『分身』1993年9月/集英社
- 『しのぶセンセにさよなら』1993年12月/講談社
- 『怪しい人々』1994年2月/光文社
- 『むかし僕が死んだ家』1994年5月/双葉社
- 『虹を操る少年』1994年8月/実業之日本社
- 『パラレルワールド・ラブストーリー』1995年2月/中央公論社
- 『あの頃ぼくらはアホでした』1995年3月/集英社
- 『怪笑小説』1995年10月/集英社
- 『天空の蜂』1995年11月/講談社
- 『名探偵の掟』1996年2月/講談社
- 『どちらかが彼女を殺した』1996年6月/講談社
- 『毒笑小説』1996年7月/集英社
- 『悪意』1996年9月/双葉社
- 『名探偵の呪縛』1996年10月/講談社
- 『探偵ガリレオ』1998年5月/文藝春秋
- 『秘密』1998年9月/文藝春秋
- 『私が彼を殺した』1999年2月/講談社
- 『白夜行』1999年8月/集英社
③:2000年〜2009年の発表作品
- 『嘘をもうひとつだけ』2000年4月/講談社
- 『予知夢』2000年6月/文藝春秋
- 『片思い』2001年3月/文藝春秋
- 『超・殺人事件』2001年6月/新潮社
- 『サンタのおばさん』2001年11月/文藝春秋
- 『レイクサイド』2002年3月/実業之日本社
- 『時生』2002年7月/講談社
- 『ゲームの名は誘拐』2002年11月/光文社
- 『手紙』2003年3月/毎日新聞社
- 『俺は非情勤』2003年5月/集英社
- 『殺人の門』2003年8月/角川書店
- 『幻夜』2004年1月/集英社
- 『ちゃれんじ?』2004年5月/実業之日本社
- 『さまよう刃』2004年12月/毎日新聞社
- 『黒笑小説』2005年4月/集英社
- 『容疑者Xの献身』2005年8月/文藝春秋
- 『さいえんす?』2005年12月/角川書店
- 『夢はトリノをかけめぐる』2006年5月/光文社
- 『赤い指』2006年7月/講談社
- 『使命と魂のリミット』2006年12月/新潮社
- 『たぶん最後のご挨拶』2007年1月/文藝春秋
- 『夜明けの街で』2007年6月/角川書店
- 『ダイイング・アイ』2007年11月/光文社
- 『流星の絆』2008年3月/講談社
- 『聖女の救済』2008年10月/文藝春秋
- 『ガリレオの苦悩』2008年10月/文藝春秋
- 『パラドックス13』2009年4月/毎日新聞社
- 『新参者』2009年9月/講談社
④:2010年〜2019年の発表作品
- 『カッコウの卵は誰のもの』2010年1月/光文社
- 『プラチナデータ』2010年6月/幻冬舎
- 『白銀ジャック』2010年10月/実業之日本社
- 『あの頃の誰か』2011年1月/光文社
- 『麒麟の翼』2011年3月/講談社
- 『真夏の方程式』2011年6月/文藝春秋
- 『マスカレード・ホテル』2011年9月/集英社
- 『歪笑小説』2012年1月/集英社
- 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』2012年3月/角川書店
- 『虚像の道化師』2012年8月/文藝春秋
- 『禁断の魔術』2012年10月/文藝春秋
- 『夢幻花』2013年4月/PHP研究所
- 『祈りの幕が下りる時』2013年9月/講談社
- 『疾風ロンド』2013年11月/実業之日本社
- 『虚ろな十字架』2014年5月/光文社
- 『マスカレード・イブ』2014年8月/集英社
- 『ラプラスの魔女』2015年5月/KADOKAWA
- 『人魚の眠る家』2015年11月/幻冬舎
- 『危険なビーナス』2016年8月/講談社
- 『恋のゴンドラ』2016年11月/実業之日本社
- 『雪煙チェイス』2016年11月/実業之日本社
- 『素敵な日本人』2017年3月/光文社
- 『マスカレード・ナイト』2017年9月/集英社
- 『魔力の胎動』2018年3月/KADOKAWA
- 『沈黙のパレード』2018年10月/文藝春秋
- 『希望の糸』2019年7月/講談社
⑤:2020年〜2024年までの発表作品
- 『クスノキの番人』2020年3月/実業之日本社
- 『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』2020年11月/光文社
- 『白鳥とコウモリ』2021年4月/幻冬舎
- 『透明な螺旋』2021年9月/文藝春秋
- 『マスカレード・ゲーム』2022年4月/集英社
- 『魔女と過ごした7日間』2023年3月/KADOKAWA
- 『あなたが誰かを殺した』2023年9月/講談社
東野圭吾の代表作・人気作【ベストセラー】
東野圭吾さんの100以上もの作品の中でも、特に人気を集めた作品、ベストセラーとなった作品は、以下のとおりです。
\みんなが読んだ40作品/
- ナミヤ雑貨店の奇蹟
- 容疑者Xの献身
- 手紙
- 白夜行
- 秘密
- 流星の絆
- 夜明けの街で
- プラチナデータ
- ラプラスの魔女
- マスカレード・ホテル
- 夢幻花
- 眠りの森
- 新参者
- 時生
- 悪意
- 幻夜
- あなたが誰かを殺した
- ダイイング・アイ
- 疾風ロンド
- さまよう刃
- 人魚の眠る家
- 卒業
- 放課後
- 変身
- パラレルワールド・ラブストーリー
- 仮面山荘殺人事件
- 白鳥とコウモリ
- 分身
- 探偵ガリレオ
- 片思い
- 赤い指
- むかし僕が死んだ家
- クスノキの番人
- レイクサイド
- 同級生
- ある閉ざされた雪の山荘で
- 祈りの幕が下りる時
- 殺人の門
- 名探偵の掟
- 予知夢



東野圭吾さんをこれから読み始める人におすすめだよ。
東野圭吾の新刊・新作【タイトルと発売日】
東野圭吾さんの新作・最新刊は、以下の通りです。
- 単行本『あなたが誰かを殺した』2023年9月21日発売
- ハードカバー『魔女と過ごした七日間』2023年3月17日発売
そのほか、すでに単行本・ハードカバーとして出版されていた作品の文庫版発売は、以下の通りとなっています。
- 文庫版『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』2023年11月14日発売
- 文庫版『白銀ジャック 新装版』2023年10月6日発売
- 文庫版『疾風ロンド 新装版』2023年10月6日発売
- 文庫版『雪煙チェイス』2023年10月6日発売
東野圭吾の人物像
東野圭吾さんは、どんな人なりをしているのか。
その姿を追いかけてみました。
東野圭吾の好むもの・興味関心
- スポーツ
- 映画
- 銀座の文壇バー
- 怪獣
- 猫
①:スポーツ
東野圭吾さんは、学生時代から多くのスポーツに親しんできました。
中学時代には、剣道・野球・スキージャンプ・スノーボード。
大学生時代には、アーチェリー部の入り主将も務めました。
その経験は作品作りにも大いに活かされていて、東野圭吾さんの書く小説の中には、スポーツと絡めた物語も多数あります。
②:映画
東野圭吾さんは、学生時代から映画がとても好きだったのだそう。
「将来は映画監督になりたい」という夢を持ち、自分で映画を撮ってみたこともあるのだとか。
小説家として人気を集め始める少し前の1995年に出版した『あの頃のぼくらはアホでした』という自伝的エッセイの中では、まだ映画監督への夢を捨てきれないでいるという気持ちを、以下のような内容で綴られていたこともあります。
「いまでも映画監督を夢みている。だが、小説家で我慢している。」
東野圭吾さんの小説が映像化されることが多いのは、作品が魅力的であることは大前提ではありますが、東野圭吾さん自身が映画好きであるという点も、影響を与えているのかも知れませんね。



東野圭吾さんは、映像化される際の大幅な脚色にも、かなり寛容らしいよ。
③:銀座の文壇バー
東野圭吾さんは、銀座にある「文壇バー」によく足を運ぶのだそうです。
同じく作家の大沢在昌氏、奥田英朗氏らとは飲み仲間で、お酒を嗜みながら、時間を共に過ごすことも多々あるのだとか。
銀座にある文壇バーといえば、有名なのは『ザボン』。
著名な作家が夜な夜な集まり、話に華を咲かせる場として知られているお店です。
東野圭吾さんがよく足を運ばれているお店は明らかではありませんが、銀座界隈によく行かれるとのことであれば『ザボン』にも度々訪れているのではないでしょうか。
④:怪獣
東野圭吾さんは「怪獣好き」なことでも知られています。
東野圭吾さんはの「怪獣好き」は子どもの頃から。
特に『ゴジラシリーズ』や『ウルトラマンシリーズ』を好み、シリーズ作品は全て鑑賞してきたそう。
これは、先でも触れた1995年出版のエッセイ『あの頃ぼくらはアホでした』内でも明かしています。
⑤:猫
東野圭吾さんには、「猫好き」な一面のあるのだそう。
実際に猫を自宅に飼われており、名前は「夢吉」であることも、明かされています。
この夢吉、実は捨て猫だったのだそう。
東野圭吾さんはこの猫を保護し、家族の一員としてとても可愛がられているようです。
夢吉は、一時期公式さいいとの背景画像に使われているほか、『たぶん最後のご挨拶』というエッセイ本のカバーでも、その姿を拝見することができます。
東野圭吾さん曰く、「がっかりするぐらいつかえない猫」との話も。
ダメな部分も含めて、とても可愛がられている様子が伝わってくるコメントです。
東野圭吾の家族
東野圭吾さんには結婚歴があり、妻となる方と一緒に暮らされていた時期があります。
東野圭吾さんは、デンソーに入社して2年ほど経った1983年に結婚。
妻となられた方は、女子高の非常勤講師を務めている方だったのだそう。
この奥さんの経歴は、小説『放課後』の作品作りにも影響をもたらし、『放課後』の主人公・前島の職業が「女子高勤務」となりました。
しかし、結婚生活は長く続くものではなかったようです。
東野圭吾さんは、1983年に結婚した女性と離婚。
詳細な時期は不明ですが、2007年1月に出版されたエッセイ内で、「離婚した事」また、「離婚後の妻への思い」を語られている記載がありますので、エッセイの出版日より前には、結婚生活の解消となっていたと思われます。
「たぶん僕のなかで変わったものがあるとすれば、力が抜けたんだと思います。夫として、妻の気持ちをわかろうというのは必要だと思うんです。でも、難しいですよね。夫婦という関係を解消してしまったあとのほうが、相手の気持ちが見えてくるというか。一歩下がって見られるようになったというか……。」
引用元:エッセイ『たぶん最後のご挨拶』
その後は、別の女性と再婚したなどの話は公表されておりませんので、以降は独身で過ごされているのだと思われます。
まとめ
作家・東野圭吾さんの経歴や作品、人となりについてご紹介しました。
幼少期から高校1年生ごろまでの東野圭吾さんは、小説おろか漫画すらも、ほとんど読まない暮らしをされていたという事実には、驚きました。
小説家として、こんなにも大成されている姿からは想像できない、子ども時代です。
東野圭吾さんはこれまで100以上もの作品を発表してきました。
「累計発行部数が1億冊突破した」というニュースからは、東野圭吾さんの作家としての才能と人気の高さをひしひしと感じます。
東野圭吾さんの作品をまだ手に取ったことがない方、あまり読んだことがない方は、ぜひ一度気軽な気持ちで一冊読まれてみてください。
小説を読むことに慣れていない人でも読みやすい文章な上に、物語は奥深く面白いので、きっと他の作品も読みたくなってしまうはずです。



カバンの中に、スマホの中に「東野圭吾作品」を何冊か忍ばせておくと有意義だよ。
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