福原遥さん、水上恒司さんが主演する映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
原作は、汐見夏衛さんの同名小説です。
\この記事に書かれていること/
- 原作はどんな物語なのか
- 原作者はどんな人物か
- 原作小説を今すぐ読めるところはどこか

『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』という作品を、より身近に感じることができるよ。
映画と合わせて、原作小説の魅力にぜひ触れてみてください。



目次をクリックすると、好きなところから見られるよ。
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』原作は汐見夏衛の同名小説【作品解説】
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の原作は、汐見夏衛さんの同名小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』です。
\『あの花』はこんな本/


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■書籍情報
- タイトル:あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。
- 著者:汐見夏衛(しおみ なつえ)
- 出版元:スターツ出版
- 出版日:2016年7月25日
- 価格:単行本1,540円(税込)/文庫本616円(税込)
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、ケータイ小説の投稿サイト『野いちご』にて公開された作品です。



「ケータイ小説」とは、携帯電話を使って書かれ、携帯電話を使って閲覧されるオンライン小説、書籍のことを言うよ。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、ケータイ小説サイト『野いちご』の中でも高い人気を集め、運営元のスターツ出版より文庫版での発売が決定。
2016年7月25日に出版されました。
しかし、発売から4年も経つと話題性は徐々に薄れ、書店でも見かけることが少なくなっていたそうです。
そんな状況に作者の汐見夏衛さんも「少し切なく思っていた」と語っています。
心の底から驚いている。本作は私のデビュー作で思い入れの強い作品だが、ここ数年は店頭からも消えかけ、少し切なく思っていた。
引用元:鹿児島経済新聞
ところが、2020年の6月ごろ、一般の読者さんが汐見夏衛さんのこの作品をTik Tokで紹介。
あっという間に話題に登り、「どこに売っているのか」と、この本を探す人が相次いだそうです。
版元の広報担当者は「今年6月に一般読者がTikTokにアップロードした15秒程度のショートムービーがバズった」と話す。
引用元:鹿児島経済新聞
同作品の表紙と音楽を使った動画に「もう大号泣どころじゃない。身体中の水分持ってかれる」というコメントが添えられた投稿には「26万を超える『いいね』が付き、書店にも問い合わせがあった。
4年前の作品だったためすぐに在庫切れとなり、重版が続いた」とも。



「Tik Tokでこの本を知って、買い求める」という流れは、今もずっと続いているそうだよ。
“戦争を、歴史の教科書でしか知らないZ世代の若者が、TikTokでこの作品を知り、書店で紙の本を買う、という流れが、今もずっと続いています。
「戦争の悲惨さ。平和がいかに大切か。」ということを、多くの人がこの作品から感じているのではないでしょうか。
引用元:スターツ出版”
再び人気を集めた小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、2021年の9月17日に、漫画家・マツダセイイチ氏の作画により連載漫画がスタート。
2022年7月と9月には、連載をまとめたコミック本が上下巻で出版されました。







原作の物語を漫画で楽しめるのはいいね!
2023年には、福原遥さんと水上恒司さんの主演した映画の公開も決定。
同年2023年12月8日に全国の映画館で公開となりました。


©️あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。/汐見夏衛



12月8日は「太平洋戦争海戦の日」なんだって。
平和を思う気持ちは、戦争に負けないことを証明したいね。
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』原作小説のあらすじ・内容


原作小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』は、以下のようなあらすじ・内容となっています。
\小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』はこんな物語/
親や学校、すべてにイライラした毎日を送る中2の百合。母親とケンカをして家を飛び出し、目をさますとそこは70年前、戦時中の日本だった。
偶然通りかかった彰に助けられ、彼と過ごす日々の中、百合は彰の誠実さと優しさに惹かれていく。
しかし、彼は特攻隊員で、ほどなく命を懸けて戦地に飛び立つ運命だった――。
のちに百合は、期せずして彰の本当の想いを知る…。涙なくしては読めない、怒濤のラストは圧巻!
引用元:DMMブックス



主人公の年齢が、映画版では「高校生」の設定だったけど、原作小説では「中学2年生」になっているよ。
大人と子どもの狭間でさまざまな葛藤や悩みを抱え、不安定になりやすい思春期を送る、主人公の少女・加納百合(かのう ゆり)。
イライラを爆発させてしまった百合が、母親と口論の末、家を飛び出してしまうところから物語がスタートします。
家に戻りたくない百合が選んだ場所は、かつて防空壕として使われていた場所。
その場所で眠りについてしまった百合が目を覚ますと、そこは太平洋戦争真っ只中の日本という、驚きの出来事が起こります。
知っている場所を求め歩き回った百合は、体調不良に。
動けなくなっている百合を見かけ、手を差し伸べてくれたのは佐久間彰(さくま あきら)という20歳の青年でした。
百合は、自分の身に起こったこと、周囲の状況に段々と気づいていきます。
- 自分のいる場所は昭和20年・終戦間際の日本であること。
- 自分を助けてくれた青年・彰は特攻隊員で、いずれ出撃に行く運命であること。
- 親を亡くした子ども達は飢えていて、食べ物を盗まないと生きていけないような状況であること。
- 今もなお日常的に空襲が起こり、地獄のような惨状が繰り返されていること。
戦火の中に身を置き、暴力への怒り、凄惨な状況への悲しみ、非力な自分への憤りなど、百合はさまざまな感情を経験します。
慣れない環境で気丈に振る舞う百合をいつも気にかけ、元気づけようとしてくれていた彰。
自分もいつ命がなくなるかも分からないというのに。
いつしか百合と彰は、心の中で互いに想い合うようになっていたのでした。
しかし、現実はあまりにも無情で…。
彰に出撃命令が下ったのでしたーー。



涙なしでは読めないよ。
\百合と彰のその後は…/


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映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』原作小説の作者・汐見夏衛はこんな人物
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の作者・汐見夏衛さんは、以下のような方です。
- 名前:汐見夏衛(しおみ なつえ)
- 生年月日:非公開
- 出身地:鹿児島県
汐見夏衛さんは、高校教師の経験もある小説家。
現在は、執筆業をメインに活動されています。
汐見夏衛さんの代表作には、以下のような作品があります。
- 小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
- 小説『夜が明けたら、いちばんに君に会いに行く』
- 小説『きっと君はまだ知らない』
- 小説『ないものねだりの君に光の花束を』
- 小説『真夜中の底で君を待つ』
- 小説『たとえ祈りが届かなくても君に伝えたいことがあるんだ』
- 小説『さよならごはんを今夜も君と』









知ってる作品はあった?
汐見夏衛さんが、はじめて小説を書いたのは、高校の教師として働き始めてから3年ほど経った2013年頃。
ケータイ小説サイト『野いちご』を使用している知人づてにその存在を知り、自身も小説を執筆してみようと趣味として始めたそう。
小学生の頃から小説を読むのが大好きで、「暇さえあれば読書をしていた」という汐見夏衛さん。
「作家」という職業に憧れはあったものの、いざ作品を書こうと大量の原稿用紙を目の前にすると、「ゴールの遠さに心が折れてしまい、すぐに挫折してしまっていた」と言います。
「書かなきゃ」というプレッシャーを感じずに、メールを書くような感覚で執筆できるケータイ小説は、汐見夏衛さんにとっては「とてもありがたいツール」だったのではないでしょうか。



この「ケータイ小説」があったから、汐見夏衛さんの作品が生まれることができたんだね。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の書籍化で小説家としてデビューしたあとも、物語の創作を続け、2作目となる『夜が明けたら、いちばんに君に会いに行く』を執筆。
この2作目も高い評価と人気を集め、2017年に単行本化されました。
『夜が明けたら、いちばんに君に会いに行く』では、ケータイ小説サイトで開催された「第1回野いちご大賞」を受賞したほか、「発売から5ヶ月で累計発行部数7万部突破」という記録を樹立。
のちに発行部数15万部を超える人気作品となっています。
2作目『夜が明けたら、いちばんに君に会いに行く』も『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』同様に実写映画化されています。
JO1の白岩瑠姫さんと久間田琳加さんの主演で製作され、2023年9月1日に公開となりました。
立て続けにヒット作に恵まれた汐見夏衛さんですが、以降もケータイ小説サイト『野いちご』をはじめ、『Berry’s cafe(ベリーズカフェ)』などでも作品を発表。
「悩み疲れた心を解きほぐす作品」を目指して、執筆活動を続けられています。



プライベートでは結婚され、ご主人がいらっしゃるみたいだよ。
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』原作小説を読んだ人の感想・レビュー


原作となった小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を読んだ方々からは、以下のような感想・レビューが寄せられていました。
自分が生きているこの世界が美しいと思えた。
引用元:ブクログ
当たり前に学校で勉強出来て、当たり前に友人と気軽に会話して、当たり前に趣味に没頭することが出来て、そんな当たり前も幸せなことなんだな改めて気付かされた。
私は最初ライトノベルに何か偏見を持っていて、読む気になれませんでしたが、実際に読んでみると、とても感動して、涙が溢れ出ました。
引用元:ブクログ
戦争の辛さを実感しました。映画も12月に公開されるそうなので、見に行こうと思います。
よくあるタイムスリップする話と思ったら違いました。
引用元:ブクログ
実際戦争に行った経験のある人が減る中この本は戦争を二度としてはいけないということを訴えかけてくれました。
戦争というのはこんなにも悲しいことなのだと感じました。
日本人としては是非読んでおいて欲しい一冊でした。
クリックで開きます☺︎
ライトノベルとして出版された『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
戦争をよく知らない若い世代の方にこそ読んで欲しいという想いで出版された一冊ですが、世代を超え、幅広い世代の人々が手に取られていました。
「目が覚めたらタイムスリップしていた」「タイムスリップ先での切ない恋物語」といった単純明快な言葉で言い表せるほど、軽々しい内容ではありません。
文体こそ、中高生にも読みやすく分かりやすい文章で綴られていますが、絶えず訴えかけてくるものがあり、現代社会を生きる大人達にも、「大切にすべきものは何か」を考えさせられる物語となっています。
2度と悲惨な戦争を起こさないために。
平和な世界を子どもたちに繋いでいくために。
世界のあちらこちらで戦火の飛び火が始まっている今、私たちにできること、すべきことは何なのか。
『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を読んで、原点を見つめ直す時間を持ってみてはいかがでしょうか。



家族みんなで読むのもいいね。
\自分ならどんな感想を持つ?/


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映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』原作小説が今すぐ読めるところ・買えるところ
原作の小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』が今すぐ読めるところ、買えるところは以下の通りです。
小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を読み始めるなら、断然「電子書籍での閲覧が便利でお得」です。
書店が閉まっている夜中に急に読み始めたくなっても大丈夫。
本を買いに書店に行く時間がなくても大丈夫。
電子書籍なら、いつでも、手持ちのスマホやタブレット・パソコンから読み始めることができます☺︎
\オフラインでも読める/


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電子書籍を配信しているサイトの中では、DMMブックスがお得です。
初めて利用する方であれば全員もらえる「初回限定クーポン」を利用すると、汐見夏衛さんの『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』を、100円以下で読むことも可能。
「お得になった分で、欲しかったあの本もまとめ買い」というオマケ的な楽しみもあります☺︎



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映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』原作小説が誕生するまで
作者・汐見夏衛さんが、この作品を作るきっかけとなったのは、鹿児島県南九州市にある『知覧特攻平和会館』に訪れたことに始まっているのだそう。
鹿児島県に生まれ育った汐見夏衛さんは、小学校・中学校の社会科見学で、『知覧特攻平和会館』に何度か足を運ぶ機会があったそうです。
■知覧特攻平和会館とは…
『知覧特攻平和会館』は、第二世界対戦の末期に編成された「帝国陸軍航空隊」の中でも特に「特攻隊」「特攻戦術」に関する資料を展示している資料館です。



特攻隊員の遺品なども展示されているよ。
『知覧特攻平和会館』で、戦時中の様子を知った汐見夏衛さんは、大きな衝撃と言葉にならない感情を味わったそう。
この時に感じた衝撃と感情が、小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の構想の元となっていると語っています。
学生時代へ経て、愛知県にある高校で国語の教師となった汐見夏衛さん。
今を生きる高校生たちが「戦争のことをあまり知らない」「特攻隊の存在についてもほとんど知らない」という事実に直面しました。
汐見夏衛さん自身は、学生時代の社会科見学での出来事の他、祖父母から「戦時中の生きた体験談」を聞いていたため、これからの時代を担っていく若者とのギャップに、驚きと強い問題意識を感じたようです。
「祖父が戦場で死んだふりをして助かったという話や、たまに轟沈という言葉を使っていたこと、祖母の満州での暮らしや引き上げるときの苦労話を聞いたことがあり、身近な人が経験したものであることは自分の中に深く根づくきっかけになった。祖父の家の仏壇に飾られていた親族の遺影には軍服を着たものもある。いつも見ていたのでとても印象に残っている」
引用元:鹿児島経済新聞
「私は祖父母などから戦時中の生きた体験談を聞けた。恐らく戦争をある程度身近なもの、数十年前に現実に起こったものとして感じることができた最後の世代なのではないかと思う」
ちょうどその頃、ケータイ小説を書いているという知人を通じて、ケータイ小説サイト『野いちご』の存在を知ったのだそう。
教師として働き始めて3年ほどが経過し、精神的にもだいぶゆとりが出ていた時期でもあったため、「(趣味程度から)やってみよう。」という気持ちで小説の執筆に挑戦したそう。
仕事が休みの日に書き綴っていたそうですが、そこはさすが国語の先生。
物語の創作に入る前には、「どんなことを伝えるか」というしっかりとした構想や想いを持たれていたようです。
汐見夏衛さんは、小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の執筆にあたり、以下のようなコメントを残しています。
「祖父母などから戦時中の生きた体験談を聞いた時の言葉にならない衝撃、自分の中核に飛び込んでくるような心を揺さぶられる感覚、そうしたものを自分より若い世代の人たちに継承しなければという思いで作品を執筆した」
引用元:鹿児島経済新聞
「これからの未来を形成していく若者たちが社会の中心的な立場になった時に忘れてはいけないものを、本作を通して伝えることができれば」
時の経過とともに、薄れゆく「戦争」への問題意識。
「あんな悲惨な出来事を、2度と起こしてはいけない」と、誰しもが思ったであろう事なのに、実際に経験していない人々が増えていくと、「自分とは無関係な、どこか非現実的な話」として捉えられるようになっていきます。
「同じ過ちを繰り返さない」という強い問題意識がなければ、やがて未来のどこかの時点で、再び凄惨な戦争が起きてしまうリスクも高まります。
それを防ぐためには、「戦争の本当の凄惨さ」を体験した方々から伝えられたものを、後世にも同じように語り繋いでいくことは、欠かせない重要項目の1つです。
この大切なことを頭の中ではわかっていても、現実生活の中で実行できる人はごくわずかです。
汐見夏衛さんは、当時たまたま知り得たケータイ小説というツールを使い、それをカタチとして表現しました。
「忘れてはいけないものを、自分より若い世代の人たちに継承しなければ」という平和を願う思いで書き綴り、誕生したのが、本作『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』だったのです。



1人でも多くの人に読んで欲しいね。
\平和な世界が続いていくために/


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【まとめ】映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』原作小説は
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の原作小説は、汐見夏衛さんの同名小説『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』でした。
世界のあちらこちらで戦火があがる昨今、2度と同じ過ちを繰り返さないために、一度は読んでおきたい一冊です。
ある日突然、終戦間際の日本にタイムスリップした少女と、もうすぐ死にゆく運命にある特攻隊員の青年。
2人の儚くも切ない恋模様を中心に描かれているのは、「当たり前のように思える日常の貴重さ」や「平和であることの尊さ」です。
平和な世界を作っていくために。
未来を生きる子どもたちや若者が、健やかに安心して生きていける世の中にするために。
今できることは何か、何をしていくべきなのか。
ぜひ本作を通して、考える機会を作ってみてはいかがでしょうか。



子どもたちにも伝えたい大切なことだね。
\今すぐ読める/


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