映画『隣人X-疑惑の彼女-』原作はパリュスあや子の小説【解説】あらすじ要約|原作者|感想評価|今すぐ読める所

映画『隣人X-疑惑の彼女-』原作はパリュスあや子の小説【解説】今すぐ読める所|あらすじ|原作者|感想評価

*本記事には広告が含まれています。

上野樹里さん、林遣都さんが出演する映画『隣人X-疑惑の彼女-』。
原作は、パリュスあや子さんの小説です。

\この記事に書かれていること/

  • 原作はどんな物語なのか
  • 原作者はどんな人物か
  • 原作小説を今すぐ読めるところはどこか
ぱんねこ

隣人X-疑惑の彼女-』という作品を、より身近に感じることができるよ。

映画と合わせて、原作小説の魅力にぜひ触れてみてください。

まるっとさん

目次をクリックすると、好きなところから見られるよ。

スポンサーリンク


目次

映画『隣人X-疑惑の彼女-』原作はパリュスあや子の小説【作品解説】

映画『隣人X-疑惑の彼女-』の原作は、パリュスあや子さんの小説『隣人X』です。

\『隣人X』はこんな本/

漫画・コミック・小説なら【DMMブックス】*SEOメディア用※許可が下りていないメディアでの掲載は厳禁※
小説『隣人X』電子書籍版

*上記広告はクリックで商品ページが開きます。

■書籍情報

  • タイトル:隣人X
  • 著者:パリュスあや子
  • 出版元:講談社
  • 出版日:2020年8月26日
  • 価格:単行本1,540円(税込)/文庫本726円(税込)

小説『隣人X』は、2020年8月26日に講談社から出版された作品です。

物語は「宇宙を漂っていた難民の受け入れを巡る社会」が話の軸となっています。

SF小説かと思われがちですが、ジャンル的には「ミステリーロマンス」。
主人公となる2人の間に芽生えた恋と、その行く末も本筋とともに楽しむことができます。

この物語が伝えているのは、「境遇の異なる者同士の共生のあり方」。

自分とは異なる性質を持つもの」「理解しづらいもの」に感じる不安や恐怖から起こる、警戒心
無意識のうちにどこかで遠ざけようとしてしまう気持ちを乗り越え、隣にいる自分とは異なる人を大切想う優しさを持って生きるにはどうすれば良いのか。

人との繋がりが希薄になり、信頼できる人を見つけることが難しくなっている昨今。
人との繋がり方」について改めて考えさせられる、物語となっています。

小説『隣人X』は、2019年に「第14回小説現代長編新人賞」を受賞
作者のパリュスあや子さんは、この受賞で小説家デビューを叶えました。

ぱんねこ

本作『隣人X』が誕生した経緯は、記事後半の「原作小説が誕生するまで」にまとめているよ。

2023年には、上野樹里さん、林遣都さんの主演で映画化の決定が発表され、同年の12月1日に公開となりました。

映画『隣人X-疑惑の彼女-』原作小説のあらすじ・内容

原作小説『隣人X』は、以下のようなあらすじ・内容となっています。

\小説『隣人X』はこんな物語/

惑星Ⅹの内紛により宇宙を漂っていた「惑星生物Ⅹ」は、対象物の見た目から考え方、言語まで、スキャンするように取り込むことが可能な無色透明の単細胞生物。

20xx年、アメリカは人間社会に溶け込んだ惑星生物Ⅹを「惑星難民Ⅹ」と呼ぶことに決める。
日本政府は日本人型となった惑星難民Ⅹを受け入れ、マイナンバーを授与し、日本国籍を持つ日本人として社会に溶け込ませることを発表した。

郊外に住む、新卒派遣として大手企業に勤務する土留紗央、就職氷河期世代でコンビニと宝くじ売り場のかけもちバイトで暮らす柏木良子、来日二年目で大学進学を目指すベトナム人留学生グエン・チー・リエン。
境遇の異なる3人は、難民受け入れが発表される社会で、ゆるやかに交差していく。

引用元:ニュースイッチ

故郷を追われ宇宙を漂っているという難民Xを、自国に受け入れることを発表したアメリカ。
日本も難民Xの受け入れを開始し、国内には人間にそっくりの姿の難民Xが紛れ込む形となったーー、という驚きの設定から始まる物語。

物語は、生きづらさを抱える3人の女性を中心に進められていきます。

人との関わりを避けてひっそりと生きる柏木良子
ベトナムから留学し、異国での暮らしに苦労しながらも大学進学を目指すグエン・チー・リエン
高学歴でありながら、派遣社員として働かせてもらえない土留紗央

社会の中で「異質なもの」に対して作られる、見えない壁に太刀打ちすることができず、心のどこかで諦めを感じているかのように生きる登場人物たち。

異星人が地球外からやってくるという斬新な設定のストーリーは、ただ奇をてらった物語というものではなく、「異なるもの同士が互いに心地良く共存していくには、どうすれば良いのか」というメッセージが込められた、考えさせられる物語なのでした。

世界のあちらこちらで、戦の火が途絶えない今。
人と人が分かち合う方法を探る1つの物語として、一度は読んでおきたい一冊です。

\隣人Xが伝える答えとは/

漫画・コミック・小説なら【DMMブックス】*SEOメディア用※許可が下りていないメディアでの掲載は厳禁※
小説『隣人X』電子書籍版

▽紙の書籍で楽しみたい方はこちら▽
Amazon楽天ブックス

*上記広告はクリックで商品ページが開きます。

映画『隣人X-疑惑の彼女-』原作小説の作者・パリュスあや子はこんな人物

小説『隣人X』の作者・パリュスあや子さんは、以下のような方です。

映画『隣人X-疑惑の彼女-』原作小説の作者・パリュスあや子はこんな人物
出典元:mi-mollet
  • 名前:パリュスあや子
  • 生年月日:1985年
  • 出身地:神奈川県横浜市
  • 居住地:フランス

パリュスあや子さんは神奈川県横浜市生まれで、現在はフランスに在住する作家です。

パリュスあや子さんの代表作には、以下のような作品があります。

  • 歌集『その言葉は減価償却されました
  • 小説『隣人X
  • 小説『燃える息
  • エッセイ『パリと本屋さん
〈電子書籍/コミックの品揃え世界最大級〉【ebookjapan(イーブックジャパン)】
ぱんねこ

読んだことある?

フランスに在住し、「パリュスあや子」という名前から、ハーフなのかと思う方も多いようですが、パリュスあや子さんは神奈川県横浜市で生まれた純日本人です。

フランス人の男性と結婚されたため、ハーフっぽい名前となっています。

パリュスあや子さんは、元々「脚本家になりたい」と思っていたそう。
広告代理店に就職し、勤め人として働いていましたが、映画に携わりたい、脚本を書きたいという気持ちが強く、会社を途中退社
脚本執筆について深く学びたいと思い、東京藝術大学大学院 映像研究科・映画専攻脚本領域に進学しました。

ぱんねこ

会社勤めをしている間も、休日にはカルチャースクールに通ったりして、自分なりに学びを深めていたんだって。

大学院で学んだ後、すぐに脚本家として仕事ができるようになったわけではないのだそう。

大学院に入学した頃も、先生に「映像技術とは違って、監督、脚本家でご飯を食べられる人はすごく少ないから」と言われていたため、その厳しさは、仕事にする前から充分に理解されていたようです。

仕事があまりない間も、企業に勤め直すことはなく、ライターとして記事執筆の仕事に携わったり、フリーターのような生活をして食い繋いでいたのだそう。

パリュスあや子さんが30歳になった2015年。
中学生の頃から作り始めた短歌をまとめた歌集『その言葉は減価償却されました』を発表しました。

時同じ頃、大学時代にも訪れたことのある、フランスのワーキングホリデービザを取得し、1年間パリでを過ごしました
初めての海外生活は散々なものであったそうですが、フランスに住む人々の「余暇を大切にする心」「大らかで開かれた文化」に大きく魅了されたといいます。

その後、パリュスあや子さんは現地で出会ったフランス人男性と結婚
2018年に移民としてフランスへ移住となりました。

ぱんねこ

自分に合う土地だなと感じたのかもね。

2019年に入り、本田孝義氏が監督した映画『ずぶぬれて犬ころ』の脚本を担当
長年の夢がここでようやく叶っての、脚本家デビューでした。

同じ年には、初めて書き上げた小説『隣人X』が、「第14回小説現代長編新人賞」を受賞
小説家としてもデビューを果たしたのです。

まるっとさん

一気に花が開いたね。

『隣人X』を書き上げたあとは、2作目の小説となる『燃える息』を出版。
作家としての道を着実に歩まれていっています。

映画『隣人X-疑惑の彼女-』原作小説を読んだ人の感想・レビュー

映画『隣人X-疑惑の彼女-』原作小説を読んだ人の感想・レビュー

原作となった小説『隣人X』を読んだ方々からは、以下のような感想・レビューが寄せられていました。

異星人が人間社会に分からないように溶け込んでいて、それを概ね人類も受け入れている世界。
完全に人間をコピーしているので誰にも分からない。そして異星人は人間を傷つけるつもりも支配するつもりもない。
さて、自分の世界に異星人が紛れ込んでいるとしたら。
もはや自分だって異星人の末裔かも。
とても興味ぶかい本でした。

引用元:ブクログ

惑星生物Xという、地球人から見てはっきりとした「よそもの」が出てくる一方で、この女性達自身が、それぞれの生きる場所で社会的な「よそもの」として描かれているように感じました。
その息苦しさ、生きづらさ、憤りややるせなさに生生しく共感しながらも、淡々とした文章とSFというフィクションのおかげでするすると読み進められ、最後には彼女達のしなやかさに心が少し軽くなるような、良い読み心地の作品でした。

引用元:ブクログ

とても良かった。3人の女性たちの日常、ちょっと大きな出来事、もう少し些細な出来事、共感できた。
生きづらい社会の中で、それでもささやかな幸せを願いながら毎日を生きる女性たち。
ベトナム人留学生の気持ちになって考えたりしたことはなかったので良かった。


コンビニと宝くじ売り場のバイトをする女性の気持ちにもなれた。登場人物に感情移入しやすい書き方がされていた。
作中人物だけど、3人ともこれからも元気に生きていってほしいと思う。

自分とほとんど何の共通点もないが、分身たちよ、元気で頑張ってくれ!と思う。

引用元:ブクログ

\作者が伝えたかったこととは/

漫画・コミック・小説なら【DMMブックス】*SEOメディア用※許可が下りていないメディアでの掲載は厳禁※
小説『隣人X』電子書籍版

▽紙の書籍で楽しみたい方はこちら▽
Amazon楽天ブックス

*上記広告はクリックで商品ページが開きます。

 スポンサーリンク


映画『隣人X-疑惑の彼女-』原作小説が今すぐ読めるところ・買えるところ

原作の小説『隣人X』が今すぐ読めるところ、買えるところは以下の通りです。

使いやすいTOP2

*専用コインやポイントを購入する必要なく、欲しい本の代金支払いのみで購入可能
*この紹介は広告を利用しています。

小説『隣人X』を読み始めるなら、断然「電子書籍での閲覧が便利でお得」です。

書店が閉まっている夜中に急に読み始めたくなっても大丈夫。
本を買いに書店に行く時間がなくても大丈夫。

電子書籍なら、いつでも、手持ちのスマホやタブレット・パソコンから読み始めることができます☺︎

\オフラインでも読める/

漫画・コミック・小説なら【DMMブックス】*SEOメディア用※許可が下りていないメディアでの掲載は厳禁※
小説『隣人X』電子書籍版

*上記広告はクリックで商品ページが開きます。

電子書籍を配信しているサイトの中では、がお得です。

初めて利用する方であれば全員もらえる「初回限定クーポン」を利用すると、パリュスあや子さんの『隣人X』を、100円以下で読むことも可能

「お得になった分で、欲しかったあの本もまとめ買い」というオマケ的な楽しみもあります☺︎

ぱんねこ

は、クレカ決済のほか、電子マネーやスマホ決済も使えるよ。

小説『隣人X』電子書籍版を読む

▽紙の書籍で楽しみたい方はこちら▽
Amazon楽天ブックス

*上記広告はクリックで商品ページが開きます。

スポンサーリンク

映画『隣人X-疑惑の彼女-』原作小説が誕生するまで

映画『隣人X-疑惑の彼女-』の予告映像とともに

パリュスあや子さんが『隣人X』という小説を書き始めたのは、フランスに移住後のこと。

パリュスあや子さんの移住したフランスは「移民国家」としての歴史が深い国なのだそう。
また、「移民政策」は長年大きな課題となっており、現地の方の問題意識もとても高いといいます。

パリュスあや子さん自身も「移民として移り住んだ身」であったため、移民は他人事ではなく、その話題に強い関心を持ったそうです。

ちょうどその頃、パリュスあや子さんはライターとして仕事をしていく中で強く疑問に感じるものがあったといいます。

執筆の依頼を受ける際、「主観を排除した事実だけが欲しい」といったリクエストを受けることがあったそう。
その依頼の仕方に対し、パリュスあや子さんは「主観を排除した書き物は果たして、私が書いたものといえるのか」と感じたそうです。

確かに「事実」だけの執筆であるなら、自分が書く必要性はあまりありません。
主観を押し殺して書くことは、なかなか苦しい作業だったのではないでしょうか。

そうした気持ちの抑圧もあり、パリュスあや子さんは「書きたい!」という気持ちが強く強く膨らんでいったようです。

日々考える「移民」についてのこと。
自分の思いや考えを伝えたい、文章にしたいという強い気持ち。

その2つが重なったとき、パリュスあや子さんは何かに突き動かされるかのように、小説を書き始めました。

ぱんねこ

初めての移住で言葉が上手く通じず、「自分の思いをうまく伝えることができないもどかしさ」を感じていたことも、「書きたい気持ち」に大きく影響を与えたようだよ。

言葉で自分の思いをうまく伝えることができない日々が続いて、思いが溢れたかたちが日本語での小説だったんです。


主観を排除した書き物は果たして、私が書いたものといえるのかと思っていました。ですので、小説は思いっきり主観を盛り込んだものになりました。


始めに思った「書きたい!」という気持ちのまま、挫折せずにつき進めたのが大きいかもしれません。書きながら浮かんできたことも、どんどん付け加えていきました。

引用元:ニュースイッチ

さまざまな要素がタイミングよく重なりあって生まれた物語が、小説『隣人X』だったというわけですね。

パリュスあや子さんは、この作品を読んだ方々に以下のようなことを感じてもらえたらと思っているそうです。

意識したのはどの意見が正しい、間違っていると決めつけないこと。

移民や難民といった「自分とは違う存在」が近くに暮らしていることを感じてもらえたらいいなと思っています。

引用元:ニュースイッチ
ぱんねこ

多様性の時代に、考える機会を与えてくれる一冊なんだね。

「移民問題」「時事問題」と聞くと、ちょっと敬遠してしまいがちですが、SF感すら感じる斬新な物語である『隣人X』なら、物語を楽しみながら自然と「自分とは異なるもの、異質なものについて、自分はどう対応していくべきか」を考える時間を持たせてくれます。

多様な人種が集まるフランスで生きる、パリュスあや子さんの世界観を通じて得られものは、とても大きなもの。

もっと広い視野で物事を捉えられるようになりたいと思っている方には、ぜひ読んでおいて欲しいおすすめの一冊です。

\読むだけで頑張る元気が湧いてくる/

漫画・コミック・小説なら【DMMブックス】*SEOメディア用※許可が下りていないメディアでの掲載は厳禁※
小説『隣人X』電子書籍版

*上記広告は商品ページが開きます。

スポンサーリンク

【まとめ】映画『隣人X-疑惑の彼女-』原作小説は人との繋がり方についてのヒントとなる物語だった

映画『隣人X-疑惑の彼女-』の原作は、パリュスあや子さんの小説『隣人X』でした。

人とうまく繋がりたいけれど、そう簡単にはいかない現実。
誰からも何も言われないけれど、明らかに感じる見えない壁。

異なるもの同士が暮らすこの星で、自分はどう生きていくべきか。
そして、たまたま隣あった人にどう接していくべきか。

こうした「生きづらさの素」を抱え、信頼できる相手を見つけるのが難しい現代社会の中で、優しく生きていく方法を見つけるためのヒントをくれるのが、この小説『隣人X』です。

どこか生きづらさを感じている方、周りの人を信用できず苦しい思いを抱えている方には、ぜひ読んでいただきたい一冊でもあります。

物語を読み進めていく内に、いつの間にかカチカチになっていた心が、じわじわと溶けていくのを感じられることと思います。
ぜひ手に取って、束の間のお供にしてみてください。

ぱんねこ

読後は、心地よい疲労感で満たされたよ。

\今すぐ読める/

漫画・コミック・小説なら【DMMブックス】*SEOメディア用※許可が下りていないメディアでの掲載は厳禁※
小説『隣人X』電子書籍版を読む

▽紙の書籍で楽しみたい方はこちら▽
Amazon楽天ブックス

*上記広告はクリックで商品ページが開きます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次