映画『かぞく』原作は同名漫画【解説】今すぐ読める所|あらすじ|原作者|感想評価

映画『かぞく』原作は同名漫画【解説】今すぐ読める所|あらすじ|原作者|感想評価

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吉沢亮さん、永瀬正敏さん、小栗旬さんらが出演する映画『かぞく』。
原作は、土田世紀さんの同名漫画です。

\この記事に書かれていること/

  • 原作はどんな物語なのか
  • 原作者はどんな人物か
  • 原作漫画を今すぐ読めるところはどこか
ぱんねこ

かぞく』という作品を、より身近に感じることができるよ。

映画と合わせて、原作漫画の魅力にぜひ触れてみてください。

まるっとさん

目次をクリックすると、好きなところから見られるよ。

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目次

映画『かぞく』原作は土田世紀の同名漫画【作品解説】

映画『かぞく』の原作は、土田世紀さんの同名漫画『かぞく』です。

\『かぞく』はこんな本/

土田世紀著・漫画『かぞく』
漫画『かぞく』電子書籍版

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■書籍情報

  • タイトル:かぞく
  • 著者:土田世紀(つちだ せいき)
  • 出版元:日本文芸社
  • 出版日:2013年4月19日
  • 価格:880円(税込)紙コミックは希少/電子書籍版 832円(税込)

漫画『かぞく』は、2011年4月〜2012年4月までの間、コミック誌『週刊漫画ゴラク』に不定期で連載されていた作品です。
単行本が発売されたのは2013年4月19日で、1巻のみの発行となっています。

作者の土田世紀さんは、本作が連載途中であった2012年4月24日に自宅で急逝
よって、漫画『かぞく』は完結に至らず、未完の作品となりました。

漫画『かぞく』の単行本は、土田世紀さんが亡くなった翌年の4月に、関わってきたスタッフ・編集部の人々の手によってコミック化され発売されました。

2012年4月24日に逝去した土田世紀の絶筆作品「かぞく」の単行本が、明日4月19日に発売される。
「かぞく」は週刊漫画ゴラク(日本文芸社)にて2011年4月から2012年4月まで不定期連載された、家族を題材にしたオムニバス。第0話「父ちゃんの関越道」にはじまり、さまざまな家族のあり方を描いた全10本の短編が収録されている。

引用元:コミックナタリー

また、本作をコミック化した日本文芸社は、以下のようにコメントを残しています。

土田世紀がその死の間際まで描き続けた、珠玉のオムニバスショートストーリー。
それぞれの「家族」の在り方を、情感豊かなタッチで描いた本作は、とても短編とは思えないほどの感動と余韻を残してくれる。
2012年4月24日、氏の急逝によって終了した『かぞく』だが、ここに奇跡の単行本化。
天才の最後の仕事を見届けて欲しい。

引用元:日本文芸社

土田世紀さんの「遺作」とも言われる漫画『かぞく』。

特定のお客さんにしか読まれないコミック誌の不定期連載作品だったこの漫画を、「このまま終わらせてはいけない」と感じた、周囲の方の熱い思いがあったからこそ、単行本として世に残していくことができたのですね。

単行本となった本作は、2023年に澤田石 和寛(さわたいし かずひろ)さんが監督・脚本・編集・衣装デザインと総指揮をとり、実写映画化を実現させました。

もしも、周囲の方の手によって漫画『かぞく』が単行本化されなかったら、連載されていた作品の1つとして埋もれ、世に出ることはなかったのではないでしょうか。

そして、映画化されることもなく、この作品によって何らかの影響を受ける人も生まれなかったのでは…と考えると、漫画『かぞく』が実写映画化されるまでの道のりは、本当に奇跡のようだなと感じます。

ぱんねこ

作品に出会えるという幸せ。

映画『かぞく』原作小説のあらすじ・内容

原作漫画『かぞく』は、以下のようなあらすじ・内容となっています。

\漫画『かぞく』はこんな物語/

それぞれの「家族」の在り方を描いた、10のストーリーが掲載されている『かぞく』。

父親を不慮の事故で亡くしてしまった少年。
母無き家庭で懸命に生きる、父と子。
幼き子どもと海に出かけ捨てて行こうとした父親。

定職に就けず、酒と借金にまみれた暮らしをする自分を心のどこかで責め、現実との間でもがき苦しむ青年。
亡くなった祖母の知られざる秘密。

東京に売り飛ばされることが決まっている女子高生。
別れてしまった彼女への未練が抜けきらない青年。

蒸発した父の借金に追われ、病気の母と夜逃げすることを決意した学生。

生きていく困難さ、辛さを感じつつも、自分に与えられた宿命を静かに受け入れていく人々。

多くは語らなくとも、その表情・姿から「秘めた想い」が垣間見え、読む者の想像力を掻き立てる物語となっています。

0話〜9話まで全部で10のショートストーリーが掲載されている、漫画『かぞく』。

1話は数ページという短さなのですが、「たった数ページでこんなにも何かを感じさせる漫画が描けるものなのか…」と、作者の才能を感じずにはいられません。

登場人物たちのセリフも多い方ではありません。
中には、ほとんどセリフを発しない人物が主人公となっている話もあります。

しかし、その表情からは、多弁に語るよりも多くのものを感じることができます。

漫画『かぞく』に込められたメッセージを、あなたならどう感じるでしょうか。
土田世紀さんの最後の仕事と言われた本作を、一度はぜひ読んでみてください。

\最後の仕事をぜひその目で/

土田世紀著・漫画『かぞく』
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映画『かぞく』原作漫画の作者・土田世紀はこんな人物

漫画『かぞく』の作者・土田世紀さんは、以下のような方です。

  • 名前:土田世紀(つちだ せいき)
  • 生年月日:1969年3月21日
  • 出身地:秋田県平鹿郡大森町

土田世紀さんは、昭和も終わりに近づく1990年代に、さまざまなヒット作を生み出したことで知られる漫画家です。

土田世紀さんの代表作には、以下のような作品があります。

  • 漫画『永ちゃん
  • 漫画『俺節
  • 漫画『編集王
  • 漫画『ありゃ馬こりゃ馬
  • 漫画『同じ月を見ている
  • 漫画『ギラギラ
  • 漫画『夜回り先生
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ぱんねこ

知ってる作品はあった?

世に名をを残し、早くに旅立たれてしまったことを惜しまれ続けている土田世紀さんですが、幼い頃から漫画家になりたかったわけではないのだそう。

子ども時代の土田世紀さんは、自分で漫画を買い求めたりすることもなければ、積極的に物語を描いたりすることもなかったようです。

漫画といえば、姉や友人が買ったものを借りて読む程度。
漫画については、一度も作ったことがありませんでした。

ぱんねこ

意外だね!

土田世紀さんが初めて漫画を描いたのは高校生の頃
漫画を描く面白さに目覚め、作品を描いては周囲に見せて回っていたといいます。

土田世紀さんが、プロの漫画家の道へ歩み始めるきっかけとなったのが、各漫画雑誌で行われていた新人賞の公募でした。

土田世紀さんは、以下のような新人賞に応募し、高い評価を受けています。

  • 漫画雑誌『漫画アクション 新人賞激励賞 受賞
  • 漫画雑誌『モーニング ちばてつや賞一般部門入選 (作品『残暑』)
  • 漫画雑誌『月刊アフタヌーン四季賞 受賞(作品『未成年』)

多くの公募で高い評価を得てきた土田世紀さんは、プロの漫画家としての道を突き進んで行きました。

その間、のちにドラマ化や舞台化もされるヒット作を次々に発表
漫画家・土田世紀の名はどんどん世に知れ渡って行きました。

ぱんねこ

土田世紀さんに大きな影響を受けたという著名な漫画家さんも多いよ。

今後も、人々の心を掴む作品をどんどん輩出していってくれるであろうと思っていた矢先、土田世紀さんは急逝
漫画『夜回り先生』の最新話を描いている途中であった、2012年4月24日、土田世紀さんが43歳の時のことでした。

当時発表された死因は「肝硬変」。
土田世紀さんは、お酒を常習的に好む方で、その酒量もかなりのものだったといいます。

土田世紀さんの急逝で、漫画『かぞく』の連載もストップ。
未完の作品となってしまいました。

まるっとさん

もっと作品を見たかった…

土田世紀さんの経歴から人となりについて気になる方は、以下の記事もあわせて読んでみてください。

▶︎漫画家・土田世紀とはどんな人?読み方|経歴|作品【人物像】

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映画『かぞく』原作小説を読んだ人の感想・レビュー

映画『おしょりん』原作小説を読んだ人の感想・レビュー

原作となった漫画『かぞく』を読んだ方々からは、以下のような感想・レビューが寄せられていました。

読み終わってみて、もう一度タイトルの「かぞく」という字を読み返してみて、色々と考えた。0話「父ちゃんの関越道」はわずか8pだが奇跡的な出来、震えた。

引用元:読書メーター

家族を題材にしたショートストーリー集。
一本目の多くを語らない構成でグッと引き込まれ、後は流れるまま。
沈んだ薄闇の中でも微かな光を探し出す。その力をくれるのかが「かぞく」なのかなあ、とか。

後書きによると 作者は8、9話のマコトを主人公に据え作品を描き続けるつもりだったらしいが、ご存命であったら、彼も光を見つけられたのだろうか。

引用元:読書メーター

下書きの軽さとペン入れの迷いのなさに驚く。
作者の作品は初めて読んだがこんな漫画を描ける人が早世するとはもったいない。

引用元:読書メーター

漫画『かぞく』を読んだ方々の多くが、「惜しい人を亡くした」「もっと作品が見たかった」という思いを持たれているようでした。

漫画『かぞく』は、数十分で読めてしまうような漫画なのですが、伝わってくるものはとても重く、読む者の心をしっかりと掴んでくる作品です。

感想の中に「思わず読み返してしまうような奥行きの深さがある」との声がありましたが、この一言が全てを物語っていると思います。

漫画『かぞく』には、続きがありました。
それは、旅立ってしまった土田世紀さんの頭の中に入ったままで、今を生きる私たちには知ることもできません。

土田世紀さんが、本作で何を伝えて行こうとしていたのか、今目の前にある物語を何度も読み返すことで、推測していくことができるかもしれません。

\作者が伝えたかったこととは/

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映画『かぞく』原作小説が誕生するまで

映画『かぞく』の予告動画とともに

映画『かぞく』の原作である、土田世紀さんの『かぞく』。
この漫画が生まれたのは、『週刊漫画ゴラク』というコミック誌の編集部が、「親子」をテーマにしたショート作品を描いて欲しいと、お願いしたことに始まっています。

それが記念すべき1話目の「父ちゃんの関越道」という物語です。

父親を事故で亡くしてしまった少年の悲しみ、乗り越えて行こうとする僅かな光。
たった8ページの短いストーリーの中に、「家族とは何か」を問いかける強いメッセージが込められていました

この物語の誕生を始まりに、編集部は連作を依頼
以降、土田世紀さんは「さまざまな家族のカタチ」をテーマに、9つの物語を生み出しました

ぱんねこ

当初編集部が出したタイトル案は「おやこ」だったそうだよ。

1話ずつ読切で描いていた物語ですが、第8話・第9話のエピソードを描いた頃、ある想いを持つようになります。

それは、以下のようなものでした。

1人の学生を主人公に据え、しばらくその成長を”引き”で描いてみたい

引用元:漫画『かぞく』に収録〜編集部より〜

土田世紀さんが語る「1人の学生」とは、第8話・第9話に登場する学生・マコトという人物のことでした。

以降、土田世紀さんは、この「1人の学生」を主人公とした物語について、あれやこれやと構想を膨らませ、作品として描き上げていくのを心待ちにしながら、時を進めていたに違いありません。

しかしその願いが叶うことはなく、突然の旅立ちとなってしまったのでした。

土田世紀さん亡き後、漫画雑誌に連載されていた発表済みの作品をまとめ、単行本として世に出版することができたのは、当時担当していた編集部の方々と、ご家族の尽力があってのことでした。

これから土田世紀さんが描こうとしていたものを、もう2度と見ることがはできないのかと思うと、本当に残念でなりませんが、この10の物語を手に取り読めることだけでも、私たち読者はしあわせなことなのだと思います。

ぱんねこ

物語が誕生するまでにも、いくつもの物語が存在しているんだね。

\1度は読んでおきたい物語/

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【まとめ】映画『かぞく』原作漫画は人生のついて深く考えさせられる珠玉の名作だった

映画『かぞく』の原作は、土田世紀さんの同名漫画『かぞく』でした。

土田世紀さんが綴った「さまざまな家族のカタチ」。
そのひとつひとつが、読む者の心の琴線に触れ、多くの想いや感情を生み出していくタネとなっています。

漫画『かぞく』の続きが描かれることはありませんでしたが、土田世紀さんが伝えたかった想いを、残された物語から感じていくことはできます。

自分にとって「家族とは」どういう存在のものなのか。
普段はゆっくりと考えることのできないテーマに「向き合う機会」を与えてくれる貴重な1冊を、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。

ぱんねこ

この漫画を読んで、当たり前の日常がいかに大切なものであるかを、痛感させられたよ。

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▶︎漫画『かぞく』全巻無料どこで読める?安全に安く読む方法【まとめ】

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