映画『首』原作は同名小説【解説】今すぐ読める所|あらすじ|原作者|感想評価

映画『首』原作は同名小説【解説】今すぐ読める所|あらすじ|原作者|感想評価

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ビートたけしさん、西島秀俊さん、加瀬亮さんらが出演する映画『首』。
原作は、北野武さんの同名小説『首』です。

\この記事に書かれていること/

  • 原作はどんな物語なのか
  • 原作者はどんな人物か
  • 原作小説を今すぐ読めるところはどこか
ぱんねこ

』という作品を、より身近に感じることができるよ。

映画と合わせて、原作小説の魅力にぜひ触れてみてください。

まるっとさん

目次をクリックすると、好きなところから見られるよ。

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目次

映画『首』原作は北野武の同名小説【作品解説】

映画『首』の原作は、北野武さんの同名小説『首』です。

\『首』はこんな本/

北野武|小説『首』

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■書籍情報

  • タイトル:首
  • 著者:北野武(きたの たけし)
  • 出版元: KADOKAWA
  • 出版日:2019年12月10日
  • 価格:単行本1,760円(税込)/文庫本792円(税込)

小説『首』は、2019年12月10日にKADOKAWAから出版された作品です。
作者・北野武さんにとっては、初めての歴史長編小説となりました。

この小説の刊行にあたり作者の北野武さんは、以下のようなメッセージを残しています。

作者・北野武からのメッセージ
出典元:KADOKAWA

「戦国時代小説を楽しめ!」

本作『首』は、北野武さんが初期に製作した『ソナチネ』を作り始めた頃に構想を開始
以来、30年以上も北野武さんの中で温めていた作品です。

北野武さんは、作品の構想を考え始めた頃から、いつか映像化することを見越して創作されていたようです。

いずれこれを映画化してやろうと思っていた。

引用元:MOVIE WAKER

その思いが叶い、小説『首』は、実写映画化。2023年11月23日に公開となりました。

2023年11月23日に公開された映画『首』
出典元:otocoto
ぱんねこ

30年以上も温めているなんてすごい・・・!

映画『首』原作小説のあらすじ・内容

原作小説『首』は、以下のようなあらすじ・内容となっています。

\小説『首』はこんな物語/

信長を殺れ! 天下を奪え! 誰も読んだことのない「本能寺」がここに。

羽柴秀吉と千利休に雇われ、謀反人と逃げ延びた敵を探す旅をしていた曾呂利新左衛門は、信長に反旗を翻し、有岡城から逃走する荒木村重を偶然捕らえた。この首の価値はいかに。曾呂利は、信長が狙う荒木村重の身柄を千利休に託すのだった。

一方、丹波篠山の農民・茂助は、播磨へ向かう秀吉の軍勢を目撃し、戦で功を立てようと、雑兵に紛れ込むのだった。だが、思わぬ敵の襲撃が茂助の運命を狂わせていく──。信長、秀吉、光秀、家康を巻き込み、首を巡る戦国の饗宴が始まる。書き下ろし歴史長編。

引用元:KADOKAWA

歴史上の出来事の中でも有名な「本能寺の変」。
織田信長が、何者かによって暗殺された、謎深き出来事です。

これまでは、織田信長を本能寺にて暗殺したのは、家臣であった明智光秀だとされ、この時代を取り扱った多くの作品でも、そのようなストーリーで描かれてきました。

その一方でささやかれてきたのが、「真犯人は別にいる」という諸説。

織田信長の暗殺を企て、陰で糸を引き、実際に暗殺を行ったのは、明智光秀ではなく、また別の人物なのではないかというのです。

小説『首』の作者・北野武さんは、この点に注目しました。

作品発表に伴い語ってきたさまざまなコメントの中に、「豊臣秀吉が裏でかなり動いているなと感じた。」という発言がありました。

作者・北野武さんは、本作の製作に取り掛かるまでの30年の間に、歴史に関するさまざまな書物を読んだり、調査を進めてきたといいます。

その中で、北野武さんが見つけた結論とは、どういうものだったのか。
その答えが、小説『首』、そして実写化した映画『首』の中に描かれています。

答えを知れるのは、本作を実際に見たもののみ
ぜひ「原作の小説・実写映像」併せて観てみてください。

作者や映画制作に関わった人々が「衝撃に備えよ。」と語る、驚きの結末を知ることができるかと思います。

映画『首』原作小説の作者・はこんな人物

小説『首』の作者・北野武さんは、以下のような方です。

  • 本名:北野武(きたの たけし)
  • 芸名:ビートたけし
  • 生年月日:1947年1月18日
  • 出身地:東京都足立区島根

北野武さんは、「ビートたけし」の芸名でも知られるお笑い芸人さんです。

芸人としての活動のほか、物語の創作から映像化までご本人が主体となって手がけることも度々あるため、作家脚本家映画監督としての肩書きも持たれています。

北野武さんが執筆してきた書物には、以下のような作品があります。

  • エッセイ『たけしくん、ハイ!
  • エッセイ『間抜けの構造
  • 小説『不良
  • エッセイ『全思考
  • エッセイ『新しい道徳
  • 小説『キャバレー
  • 小説『アナログ
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ぱんねこ

知ってる作品はあった?

北野武さんが、映像化に向けて物語を創作しはじめるようになったのは、1990年に入ってからのことです。
初めて物語の構想〜脚本までを手がけた作品は、『3-4X10月』という作品でした。

それ以前に『その男、凶暴につき』という作品で映画監督デビューを果たしていますが、この作品の脚本は、野沢尚さんという作家が担当しています。

3-4X10月』以降に制作した映像作品の脚本は、すべて北野武さんが担当。
物語の原案となる構想も1人で創作し、北野武さんの独自性が色濃く反映された作品を次々に輩出されました。

映像作品の原案となる物語を創作するかたわら、世の中のさまざまな事柄に対し、独自の視点からの意見を忌憚なく語るエッセイも多数出版

北野武さんにか作れないであろう世界観を、どんどん作りあげていきました。

本作『首』は、着想から30年以上もの時を経て、ようやく映像化に辿り着いた作品です。
また、1つ前の作品『龍三と七人の子分たち』からも15年近く間が空いた、久しぶりの作品となります。

一部では、「15年も産みの苦しみを味わうという、難産の上にできた作品」との紹介もありました。

北野武さんが、どうしても映像化したかったという本作。
難産の末、ついにこの世に誕生した作品は、どんなものであるのか、見逃すわけにはいきません。

ぱんねこ

北野武さんにしか描けない「本能寺の変」がそこにはある…!

映画『首』原作小説を読んだ人の感想・レビュー

映画『首』原作小説を読んだ人の感想・レビュー

原作となったー『首』を読んだ方々からは、以下のような感想・レビューが寄せられていました。

リアルな戦国時代の誰も描かなかったタブーが書かれていて、さすが世界の北野だと感心した。秋に映画も公開されるのも楽しみだ。
時代物が好きな人には是非読んでほしい。監督、役者、脚本家、編集者、作家、芸人と幾つの顔を持っているのだろう。この人は本当に天才である。

引用元:Amazon

信長、家康、秀吉が関わり、話が壮大で、人間のひがみ、ねたみ、裏切りがリアルに書かれ、戦闘シーンに関しては、武さんの独特の世界観と生々しさが出ていました。

引用元:Amazon

司馬遼太郎のような本格歴史小説とかと比べたら数段落ちますが、まあまあ面白いです。
武将の会話が奇抜すぎて興醒めしますが、北野好きなら許せるのでしょうね。

引用元:Amazon

原作小説を読んだ方の感想は、かなり賛否両論というカタチで、意見が両極端に分かれていました

さすが北野武」「面白い」と絶賛する方も多い一方、「薄っぺらい」「アウトレイジの戦国もの」といった厳しい感想を述べる方がいるのもまた事実です。

北野武さん自体が、好き嫌いがはっきり分かれてしまうような、独特で個性の強い方であるため、生み出す作品についても賛否両論の嵐になってしまうのは、当然といったら当然のことなのかも知れませんね。

しかし、「北野武さんの世界観を高く評価する人は、世界中にも大勢いる」という事実も忘れてはいけません。

自分どんな感想を持つのか、ぜひその目で確かめてみて下さい。

\北野武さんが描く本能寺の変/

北野武|小説『首』

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映画『首』原作小説が今すぐ読めるところ・買えるところ

原作の小説『首』が今すぐ読めるところ、買えるところは以下の通りです。

ネット注文で入手できる場所

  1. Amazon
  2. 楽天ブックス

*現在のところ、電子書籍版は刊行されていません。(2023年11月時点)
*この紹介は広告を利用しています。

小説『首』は現在、電子書籍化されていません
よって、紙の単行本か文庫本での入手のみとなります。

小説『首』を購入するなら、Amazonや楽天市場などの大手ショッピングモールで購入するか、オンラインでの販売に対応している書店のWebサイトが便利です。

書店が閉まっている夜中に急に読み始めたくなっても大丈夫。
本を買いに書店に行く時間がなくても大丈夫。

オンライン経由で購入すれば、書店に足を運ばずに、自宅に届いたその時から読み始めることができます☺︎

\夜中でも買える/

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映画『首』原作小説が誕生するまで

映画『首』の予告動画とともに

北野武さんがこの作品の構想を練り始めたのは、映画『ソナチネ』の原作となる物語を考え始めた頃なのだそう。

常日頃から、NHKの大河ドラマなどで時代劇を見ていたという北野武さん。
しかし、どの作品を見ても「人間の業や欲、裏切りがあまり描かれていない。自分としてはおもしろくない。」と考えていたそう。

「もし自分が時代ものを作るならこういう作品ができる」とカタチにしたのが、小説『首』だったようです。

また、時代もの、歴史ものを作るにあたり、北野武さんはさまざまな小説や教科書を読んでみたそう。
その中で強く感じたのが、「本能寺の変は、裏で秀吉がかなり動いていたな」ということ。
これが『首』という物語の「構想の原点」となっているようです。

北野武さんは、『首』という物語を創作していく中で、「死を前にした、男同士の関係がうまく描ければと思っていた」とも考えていたそう。

その思い通り、小説『首』も実写映画化した作品も、複雑な人間の心情や関係性が見事に描かれた作品となっていると思います。

こうして、30年以上もの長い長い時を経て、北野武さんの『首』はようやく完成したのでした。

ぱんねこ

これは見逃せない作品だね。

\構想30年の大作を味わう/

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【まとめ】映画『首』原作小説は固定概念を吹っ飛ばす驚きの結末を秘めた衝撃作だった

映画『首』の原作は、北野武さんの同名小説『首』でした。

諸説ある「本能寺の変」。
「信長を殺した犯人は、別にいるのではないか」という諸説の1つに対し、北野武さんなりの解答を出したのが、本作です。

この諸説についても、考え方・描き方は人それぞれ。
北野武さんが「本能寺の変」のミステリーに挑むと、一体何がどう描かれ、何が生み出されて来るのか…、これは作品を実際に見た人にしか知ることができないものです。

原作小説では、映画では描かれなかった部分の物語、情景も知ることができます。

映画の予習・復習に、北野武の世界観を味わい尽くすためににと、ぜひ小説版も手に取って楽しんでみてください。

ぱんねこ

原作でしか味わえないものがあるよ。

\すぐ読みたい方はこちら/

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