が出演する映画『ある閉ざされた雪の山荘で』。
原作は、東野圭吾さんの同名小説です。
\この記事に書かれていること/
- 原作はどんな物語なのか
- 原作者はどんな人物か
- 原作小説を今すぐ読めるところはどこか

『ある閉ざされた雪の山荘で』という作品を、より身近に感じることができるよ。
映画と合わせて、原作小説の魅力にぜひ触れてみてください。



目次をクリックすると、好きなところから見られるよ。
映画『ある閉ざされた雪の山荘で』原作は東野圭吾の同名小説【作品解説】
映画『ある閉ざされた雪の山荘で』の原作は、東野圭吾さんの同名小説『ある閉ざされた雪の山荘で』です。
\『ある閉ざされた雪の山荘で』はこんな本/
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■書籍情報
- タイトル:ある閉ざされた雪の山荘で
- 著者:東野圭吾(ひがしの けいご)
- 出版元:講談社
- 出版日:1992年3月2日
- 価格:文庫本693円(税込)
小説『ある閉ざされた雪の山荘で』は、1992年3月5日に講談社から単行本で出版された作品です。
文庫版の出版日は、1996年1月15日です。
人気作家である東野圭吾さんの小説は、各々の作品で多数の受賞歴がありますが、『ある閉ざされた雪の山荘で』も例に漏れず、以下のような評価を受けています。
- 1993年:第46回日本推理作家協会賞 長編部門 候補作
2024年1月12日には、実写化した同名映画が公開。


メガホンを取ったのは飯塚健監督、原作をシナリオに書き起こしたのは、脚本家・加藤良太さんと監督の飯塚健さんのお2人です。
出演は、重岡大毅さん、中条あやみさん、岡山天音さん、西野七瀬さん、堀田真由さん、戸塚純貴さん、森川葵さん、間宮祥太朗さんとなっています。


©️2024『ある閉ざされた雪の山荘で』製作実行委員会 ©️東野圭吾/講談社
原作小説『ある閉ざされた雪の山荘で』は、これまでのミステリー小説にはない「独特の設定」で描かれたことで、注目を浴びました。
その独特の設定とは何か?というと、主に以下のような点です。
- タイトルの『閉ざされた雪の山荘』は、仮想のものである。
- 物語の中で起きていることは芝居なのか、現実なのか、読んでいるものも判別がつかない。
- 殺されたはずの死体が見つからないため、本当に殺人事件が起きたのかも分からなくなる。
上記だけ見ると、「何もかもわからない仮の話」といった印象です。
これは通常、読者には第三者視点が与えられ、事件を天から見下ろすような形で読み進められるミステリー小説とは大きく異なった描き方です。
そのため、登場人物と一緒になって「謎の渦に入っていくような感覚」を味わうことができるようになっているのです。



あらすじも、面白いよ。
映画『ある閉ざされた雪の山荘で』原作小説のあらすじ・内容
原作小説『ある閉ざされた雪の山荘で』は、以下のようなあらすじ・内容となっています。
\小説『ある閉ざされた雪の山荘で』はこんな物語/
1度限りの大トリック!
劇中の殺人は真実か?
俳優志願の男女7人、殺人劇の恐怖の結末。
早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。
これから舞台稽古が始まる。
豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。
だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。
はたしてこれは本当に芝居なのか? 驚愕の終幕が読者を待っている!
引用元:講談社BOOK倶楽部



物語の始まりを少しだけ紹介するよ。
乗鞍高原のとある山荘に集められた、若き役者たち。
男性が4人に、女性が7人。
彼らは、劇団『水許』の主宰・東郷陣平(とうごう じんぺい)が行った新しい舞台のオーディションに合格した者たちだった。
山荘には、舞台稽古という名目で集められたが、実際に来てみると主宰の東郷陣平の姿はなかった。
代わりにいたのは、山荘のオーナーであるという小田伸一という男性1人であった。
オーナーの小田は、東郷陣平の代理人から依頼を受けたといい、山荘の案内や使い方をひとしきり説明し終えるを、さっさと自宅へ帰ってしまったのだった。
残された7人に届いたのは、東郷陣平が書いたものと思われる「指示書」だった。
指示書によると、「これは新しい作品を作るために行う策略であり、出演する役者たちに実際に近い経験をさせ、そこから得る生々しい感情を作品作りに取り込んでいくために、必要なことだ」との趣旨であった。
東郷陣平の奇妙な策に、どこか不満げな7人であったが、自身の役者としての将来を推しかはると、受け入れるしか道がないことをすぐに察し、4日間の山荘生活をスタートさせたのであったーー。
すべては芝居。
そしてこの奇妙な数日間も芝居のため。
誰しもが、架空の中で物事が進められていると認識し、半ば旅気分で過ごし始めた1日目の夜、事件は起きた。
役者の1人である女性が殺されたというのだ。
そして、翌日にはもう1人、別の女性の姿が見えなくなっていた。
これは、芝居ではないのか?
何が現実か分からないまま、物語は驚きの結末へと向かっていくのだったーー。



最後まで真相が分からなくて、夢中になって読み進めてしまうよ。
原作となった小説のもっと詳しいあらすじは、以下のページにまとめています☺︎
「もっと知りたい!」という方は、ぜひ併せて見てみてくださいね。
▶︎映画『ある閉ざされた雪の山荘で』原作小説|あらすじとネタバレ結末ラスト


\物語の結末をいますぐ確かめる/
映画『ある閉ざされた雪の山荘で』原作小説の作者・東野圭吾はこんな人物
小説『ある閉ざされた雪の山荘で』の作者・東野圭吾さんは、以下のような方です。


- 名前:東野圭吾(ひがしの けいご)
- 生年月日:1958年2月4日
- 出身地:大阪府大阪市生野区
東野圭吾さんは、ミステリーやサスペンスを得意とする小説家です。
東野圭吾さんの代表作には、以下のような作品があります。
- 小説『秘密』
- 小説『白夜行』
- 小説『容疑者Xの献身』
- 小説『ナミヤ雑貨店の奇蹟』
- 小説『祈りの幕が下りる時』
- 小説『マスカレード・ホテル』
- 小説『沈黙のパレード』






東野圭吾さんの小説は、数々の賞・ランキングに毎年のように何らかの作品がランクイン。
作家としても、1位・2位を争うほどの人気作家さんです。



知ってる作品はあった?
東野圭吾さんが、ミステリー小説の面白さに気付いたのは、高校2年生の頃。
偶然手に取った推理小説『アルキメデスは手を汚さない』を読んだら、その面白さにハマってしまったといいます。
それまでは、ほとんど本を読んだこともなく、成績も常々「オール3」で特別良い方ではなかったのだそう。
以降、貪るようにミステリー小説を読み漁った、東野圭吾さん。
松本清張さんの小説を読み、江戸川乱歩賞の存在も知ると、自然にペンを握り、自身もミステリー小説を書き始めていたといいます。
東野圭吾さんが、人生で初めて書いた作品は『アンドロイドは警告する』という作品。
しかし、この作品については、タイトル以外の情報は非公開となっています。
それ以降の高校時代も、作品を書いて友人に見せたりはしていたものの、作家としてつながるものはなく、あくまでも「推理小説が好きな少年が自作した小説」といった感じの取り組みだったようです。
高校を卒業した東野圭吾さんは、一浪の末、大阪府立大学の工学部 電気工学科に進学。
大学卒業後は、日本電装株式会社(現在のデンソー)に、技術者として就職しました。
社会人となってからの東野圭吾さんは、仕事のかたわら、推理小説を書き続け、1983年に行われた『第29回江戸川乱歩賞』に、『人形たちの家』という作品を出品。
しかし、結果は「二次予選通過」というところで終わってしまっています。
以降も挫けず、毎年のように江戸川乱歩賞への応募を続けた東野圭吾さん。
1985年に行われた『第31回江戸川乱歩賞』でとうとう受賞を決め、小説家としての道をスタートさせたのでした。
江戸川乱歩賞に応募して3度目の出来事でした。
賞を受賞した東野圭吾さんは、翌年1986年に会社を退職し上京。
専業作家として歩み始め、今日まで数々のヒット作を世に輩出してきました。



江戸川乱歩賞を獲得するまで諦めなかった執念が素晴らしいね。
作者・東野圭吾さんの人となり、ベストセラー作品などについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください☺︎
▶︎東野圭吾とはどんな人?経歴|作品・代表作|新作・新刊|趣味嗜好|家族【まとめ】


映画『ある閉ざされた雪の山荘で』原作小説を読んだ人の感想・レビュー


原作となった小説『ある閉ざされた雪の山荘で』を読んだ方々からは、以下のような感想・レビューが寄せられていました。
これは現実なのか、作られた台本の中での出来事なのか。最後までハラハラドキドキさせてもらいました。
そして、物語の結末に入った時に、自分が最初から騙されていたことに気づきました。
誰の視点で物語が進んでいるのか、もっと考えて読まないといけませんね。また、ペンションの構造が明かされた時ゾクっとして、ホラー感が一気に強くなり、鳥肌が立ちました。ミステリーはやっぱり面白いですね。日常生活では感じる事ができない驚きを与えてくれます。
引用元:ブクログ
クローズドサークルものは、物理的な閉鎖空間がほとんどだけど、これはまったく違っていておもしろかった。
引用元:ブクログ
また、この殺人は演技なのか現実なのかという新しいハラハラ感がありとても新鮮なミステリーでした!
前提条件が今までになく、またその前提条件を推理する展開で最後クローズする構成が秀逸です。
引用元:ブクログ
やっぱり東野圭吾は凄すぎます。
クリックで開きます☺︎
「あっという間に読めてしまった」「最後まで騙されてしまった」など、楽しく読破できた方が多数いる印象でした。
東野圭吾さんの作品全般に言えることですが、文体がとても読みやすく、するすると頭に入ってくる点は、本作にも同じでした。
突っかかることなく、どんどん読めてしまうので、いつの間にか夢中になってしまう。
スムーズに読めるから、ストーリーに集中できる。
他の方もおっしゃっていましたが、これが東野圭吾さんの作品が支持される大きな理由の1つともなっているのではないでしょうか。
肝心の物語ですが、他のミステリー小説にはあまり見られない手法で描かれているため、自分自身もその場にいるかのような臨場感を感じつつ、読み進めることができます。
結末を迎えるまでに、犯人が誰であるかを察せられたら、推理の天才です。
ぜひ、東野圭吾さんからの挑戦を受けてみてください。
\物語は複数の視点があるのです/
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映画『ある閉ざされた雪の山荘で』原作小説が今すぐ読めるところ・買えるところ
原作の小説『ある閉ざされた雪の山荘で』が今すぐ読めるところ、買えるところは以下の通りです。
小説『ある閉ざされた雪の山荘で』は現在、電子書籍化されていません。
よって、紙の単行本か文庫本での入手のみとなります。
小説『ある閉ざされた雪の山荘で』を購入するなら、Amazonや楽天市場などの大手ショッピングモールで購入するか、オンラインでの販売に対応している書店のWebサイトが便利です。
書店が閉まっている夜中に急に読み始めたくなっても大丈夫。
本を買いに書店に行く時間がなくても大丈夫。
オンライン経由で購入すれば、書店に足を運ばずに、自宅に届いたその時から読み始めることができます☺︎
\思い立ったその場で買える/
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まとめ
映画『ある閉ざされた雪の山荘で』の原作は、東野圭吾さんの同名小説『ある閉ざされた雪の山荘で』でした。
本作は、「三重構造」と言われる、これまでのミステリー小説にはあまりない手法で書かれた作品です。
三重構造の「三重」とは何なのかについては、ネタバレに近くなってしまうのでここでは明かしませんが、最後まで読み進めた時に、「なるほど…」と全てのつじつまが合う感じは、本当にスッキリとします。
初版から30年近く経っていますが、時の長さを感じさせない程、いつ読んでも斬新な印象をもたらしてくれる、東野圭吾さんの小説『ある閉ざされた雪の山荘で』。
物語の結末には、何が書かれているのか。
ぜひご自分の目で確かめてみてください。



まさかの展開が待っているよ。
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▶︎映画『ある閉ざされた雪の山荘で』原作小説|あらすじとネタバレ結末ラスト


▶︎映画『ある閉ざされた雪の山荘で』キャストと出演者の役柄|登場人物の相関図


▶︎東野圭吾とはどんな人?経歴|作品・代表作|新作・新刊|趣味嗜好|家族【まとめ】

