長浦京さんの小説を実写化した映画『リボルバー・リリー』。
関東大震災から復興する最中で起きた、1人の女性と少年の人生を賭けた物語。
- どんな登場人物が出るのか
- どんな俳優・女優さんがキャスティングされているのか
- 登場人物はそれぞれどんな関係なのか
映画『リボルバー・リリー』のキャストや登場人物についてご紹介します。
ぱんねこ原作となった長浦京さんの小説については、以下の原作紹介ページで、くわしくお伝えしています。
映画『リボルバー・リリー』のキャストと役どころ【一覧】
映画『リボルバー・リリー』のキャストと役どころは、以下の通りです。
| 役名 | 役柄 | キャスト |
|---|---|---|
| 小曾根百合 | ヒロイン/元諜報員 | 綾瀬はるか |
| 岩見良明 | 弁護士 | 長谷川博己 |
| 細見慎太 | 百合に助けっられる少年 | 羽村仁成（Go!Go!kids/ジャニーズJr.） |
| 奈加 | 百合と行動を共にする女性 | シシド・カフカ |
| 琴子 | ランブルの従業員 | 古川琴音 |
| 南始 | 百合の後輩/陸軍の諜報員 | 清水尋也 |
| 津山ヨーゼフ清親 | 陸軍大尉 | ジェシー（SixTONES） |
| 水野寛蔵 | 実業家/財界ヤクザ | 佐藤二郎 |
| 植村 | 内務省 | 吹越満 |
| 水野武統 | 水野寛蔵の息子/水野組五代目 | 内田朝陽 |
| 小沢陸軍大佐 | 陸軍大佐 | 板尾創路 |
| 升永達吉 | 元陸軍中将 | 橋爪功 |
| 筒井国松 | 元陸軍 | 石橋蓮司 |
| 山本五十六 | 海軍大佐 | 阿部サダヲ |
| 滝田 | 滝田洋装店店主 | 野村萬斎 |
| 細見欣也 | 慎太の父 | 豊川悦司 |
| 風鈴屋 | 風鈴屋 | アフロ |
| 謎の男 | 百合を狙う殺し屋 | 鈴木亮平 |
小曾根百合：綾瀬はるか
綾瀬はるかさんが演じる小曾根百合（おぞねゆり）は、カフェランブルのオーナー。
諜報員をしていた過去があり、「最も排除すべき日本人」と呼ばれていました。
実業家・水野寛蔵の下、弊原機関（しではらきかん）で訓練を受け、16歳で実地任務に。
東アジアを中心に活動し、3年間で57人の殺害に関与したと言われています。
愛用の銃は「S&W M1917リボルバー」。
諜報員の仕事から離れた後も銃を所持していたものの、「もう2度と人は殺さない」と誓っていました。
関東大震災から復興する最中に出会った少年・細見慎太を守るため、再び戦いの世界へ身を投じていきます。
岩見良明：長谷川博己
長谷川博己さん演じるのは、弁護士の岩見良明（いわみよしあき）。
百合とは、関東大震災直後の混乱時に出会いました。
震災直後の混乱に乗じ、ヤクザに売られそうになっている女と捕まっていたところを助け出され、以降知り合いに。
百合の暮らす玉の井にもよく出入りし、売り女達が売春宿から自由になれるよう公判に踏み切る手伝いも行うようになりました。
海軍にいた過去もあり、暗号解読の知識など特殊な能力も身につけています。
過去のある出来事がきっかけで、戦いの世界に嫌気がさし、弁護士に転身したのでした。
百合と少年が大きな問題に巻き込まれた際には、頼もしい協力者としてサポートしてくれる重要な存在です。
細見慎太：羽村仁成
ジャニーズ事務所の『Go!Go!kids/ジャニーズJr.』に所属する羽村仁成さんが演じるのは、家族と共に秩父の地に移り住んできた細見慎太（ほそみしんた）。
細見慎太は、16歳の少年。
父と継母、腹違いの姉と弟がいたものの、ある出来事をきっかけに天涯孤独の身となり、過酷な運命を背負うことになってしまったのでした。
父から国家の重要機密情報を託されたために、帝国陸軍に追われることに。
命からがら逃げているところを、小曾根百合に助けられたのでした。
奈加：シシド・カフカ
シシド・カフカさんが演じるのは、カフェランブルの従業員であり、いつも百合と行動を共にしている奈加（なか）。
幼い頃、両親に売られた奈加は、売春宿で主人を刺して逃亡。
軍閥に捕まり処刑されかかっていた所を、水野寛蔵に買い取られました。
その際「身を一生水野に捧げる」と約束をしており、水野亡き後も約束を守り続け、水野が深く肩入れした百合と、ずっと一緒に生きています。
奈加は、水野寛蔵の元にいたことから、百合と同じく諜報員をしていた過去もあり、銃撃の腕前もお手のもの。
百合が帝国陸軍に追われ、襲撃される身となった時は、味方として陰ながら支えました。
琴子：古川琴音
古川琴音さんが演じるのは、カフェランブルで働く従業員・琴子（ことこ）。
恵まれない家庭環境に育った琴子は、生き延びるため両親の元から逃亡。
以降、東京の浅草で身売りをしながら生きてきた女性でした。
働いていた店の環境は劣悪で、関東大震災の混乱に乗じ。
玉の井にまで流れつき、縁あって百合の銘酊屋で働いていたのでした。
百合が帝国陸軍に追われる身となった後は、奈加と共に百合をサポートしました。
南始：清水尋也
清水尋也さんが演じる南始（みなみはじめ）は、帝国陸軍の諜報員。
幣原機関で諜報員として過ごしていた時期もあり、百合の後輩にもあたる人物です。
生まれた頃より神父の営む孤児院で育てられ、親の顔を知らずに育った南始は、神父の死により孤児院が廃院になると、鎌倉にある病院へその身を移されました。
少年期から、病院と同じ敷地にある幣原機関で諜報員としての教育を受け育つことに。
多くの暗殺に関与。
与えられた任務は確実にこなし、その実力はお墨付きのものでした。
幣原機関を抜けた後は、帝国陸軍の諜報員として活動。
百合を追い、闘う運命となりました。
津山ヨーゼフ清親：ジェシー
SixTONESのジェシーさんが演じるのは、陸軍大尉の津山ヨーゼフ清親（つやまよーぜふきよちか）。
津山ヨーゼフ清親は、日本とドイツの血を受け継ぐハーフ。
母と祖父はドイツ人、父は貿易商を営む日本人でした。
帝国陸軍の大佐・小沢の指揮の元、細見慎太を確保する任務を担っています。
目的を果たすためなら、どんな非道な手も躊躇なく実行する、冷酷な一面を持った人物でもあります。
水野寛蔵：佐藤二郎
佐藤二朗さんが演じるのは、実業家・財界ヤクザとして知られる水野寛三（みずのかんぞう）。
財政界の黒幕の1人とも知られており、見る人や時期によりその評判は大きく異なる。
水野寛蔵の実家は、江戸中期から続く任侠の家系。
いわゆるヤクザの家に生まれた子どもでした。
家業は継がず、東京貯蔵銀行に就職するも、祖父が倒れたことを機に跡取りに就任。
組を水野通商という会社に作り変えるなど、斬新な発想で家業を大きく発展させました。
事業の関係で、帝国陸軍とも深い関わりも持つように。
水野寛蔵は幣原機関の長も務めており、百合と恋愛関係にあったこともありました。
また、少女時代からの百合を知る数少ない人物でもあります。
植村：吹越満
吹越満さんが演じるのは、内務省の人間・植村（うえむら）。
陸軍と海軍が敵対するのを知りながら、どちらにもつかず、様子を見ては、秘密裏に事を進めたりしている人物。
その理由は、内務省として国家の目的が円滑に果たせるようにするため。
手荒なことはしませんが、目的達成のためなら、多少強行な手段であっても実行する頑固さを持っています。
水野武統：内田朝陽
内田朝陽さんが演じるのは、水野寛蔵の息子で、水野組の五代目を務める水野武統（みずのたけのり）。
父亡き後、暴力団に戻ってしまったような水野通商を、再び国際的にも通ずる企業に立て直すべく、決意を新たにしている武統でしたが、父の築いた交流関係が縁で帝国陸軍の極秘任務に加担することに。
父の愛人であった百合とも馴染みが深く、父亡き後も交流を続けていましたが、陸軍の任務に加担することになったため、百合の敵となってしまったのでした。
小沢陸軍大佐：板尾創路
板尾創路さんが演じるのは、陸軍の大佐である小沢（おざわ）。
消えた陸軍の軍資金の行方を追い、あの手この手で取り戻そうとします。
目的を果たすためなら手段を選ばず、冷酷非道な面も。
慎太を確保するべく、水野組の5代目・水野武統にも協力を要請。
しかし、水野武統には慎太を追う本当の理由は話しませんでした。
また、海軍とは犬猿の仲で、お互いをいつもライバル視しています。
その為、細見慎他太を追う一件では敵対関係にまで発展しました。
升永達吉：橋爪功
橋爪功さんが演じるのは、陸軍で中将をしていた升長達吉（ますながたつきち）。
隠居後は、影の権力者として陸軍と海軍、国政の様子を見守っている人物です。
弁護士の岩見とは旧知の仲で、百合の一件で、岩見に支援するよう口添えをする場面も。
筒井国松：石橋蓮司
石橋蓮司さんが演じるのは、陸軍に属していた経験を持つ筒井国松（つついくにまつ）。
筒井国松は、細見慎太が移住してきた秩父の村にある小さな小屋に住んでおり、田舎に馴染めず苦悩の日々を送る慎太と弟を陰ながら支える人物でもありました。
陸軍にいた経緯から、慎太の父とは旧知の仲で、細見家が襲われた際には、逃げてきた慎太を助け守るため、命を張って戦ったのでした。
山本五十六：阿部サダヲ
阿部サダオさんが演じるのは、海軍大佐の山本五十六（やまもといそろく）。
陸軍との折り合いが悪いことから、結果的に百合と慎太を助ける側となった海軍。
海軍が慎太の保護を了承したのは、陸軍への敵対心と巨額の軍事資金獲得への思惑があったからなのでした。
滝田：野村萬斎
野村萬斎さんが演じるのは、玉の井にある滝田洋装店の店主である滝田（たきた）。
百合の行きつけの店でもあり、大事な事の前には必ず足を運ぶ場所でもあります。
余計な話はしなくとも、全てを悟っているかのような滝田に、百合は大きな信頼を寄せていたのかも知れません。
細見欣也：豊川悦司
豊川悦司さんが演じるのは、慎太の父である細見欣也（ほそみきんや）。
東京で暮らしていたものの、ある日を境に家族を連れ夜逃げのような逃避行を繰り返すように。
慎太をはじめ、家族や使用人を秩父の地に移住させた後、「東京へ戻る」と言って姿を消しました。
帝国陸軍が秩父の家を襲撃に来た際、再び慎太の前に姿を現し、「あるもの」を託すと同時に「小曾根百合の元へ行け」と告げます。
細見欣也は投資屋として知られていましたが、その実態は謎が多く、家族ですら知らない顔をいくつも持っている人物でもあります。
風鈴屋：アフロ
アフロさんが演じるのは、風鈴屋。
関東大震災に戦争。
混沌とした世の中にも、平和なひとときがあったことを象徴するかのように登場する風鈴屋。
売り子の屈託ない笑顔は、戦いに明け暮れ疲れた人々の心をそっと癒してくれる存在だったのではないでしょうか。
謎の男：鈴木亮平
鈴木亮平さんが演じるのは、片目に眼帯をし、黒いスーツを着て、百合の乗る列車に突如現れた謎の男。
謎の男は拳銃を手にしており、百合を探していました。
映画『リボルバー・リリー』では、正体が明かされず、物語のラストシーンで登場。
大きな問題を1つ乗り越え、穏やかな日常を取り戻すかと思えた矢先のことでした。
この男の登場で、「百合の未来にはまだまだ暗雲が立ち込めている」ということを示唆しているかのように感じるのでした。
映画『リボルバー・リリー』登場人物の相関図
映画『リボルバー・リリー』に登場する人物たちの関係性を図にすると、以下のような相関図になります。
ぱんねこ関係性が見えると、また面白いよ。
映画『リボルバー・リリー』の基本情報
| 公開年月日 | 2023年8月11日 |
| 上映時間 | 139分 |
| 監督 | 行定勲 |
| 原作 | 長浦京『リボルバー・リリー』（講談社文庫） |
| 脚本 | 行定勲・小林達夫 |
| 音楽 | 半野喜弘 |
| 撮影 | 今村圭佑 |
| 企画 | 紀伊宗之 |
| 製作 | 『リボルバー・リリー』フィルムパートナーズ |
| 制作プロダクション | シネバザール エビスコープ |
| 制作協力 | 東映東京撮影所 |
| 配給 | 東映 |
| 公式サイト | 映画『リボルバー・リリー』公式サイト |
まとめ
映画『リボルバー・リリー』に出演する俳優さん、女優さんは名実共に素晴らしい方ばかり。
主演の綾瀬はるかさんと羽村仁成さんを支える役者さんの存在感が特に光ります。
原作小説にほぼ近い形で実写化された映画『リボルバー・リリー』。
映画と同時に原作小説を読んでみると、『リボルバー・リリー』の世界観にどっぷり浸かることができますよ。
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ぜひぜひ『リボルバー・リリー』をめいいっぱい楽しんでみてくださいね。
ぱんねこ「読む映画」と言われた名小説もご一緒に！
