映画『おしょりん』は実話?原作は同名小説【解説】今すぐ読める所|あらすじ|原作者|感想評価

映画『おしょりん』は実話?原作は同名小説【解説】今すぐ読める所|あらすじ|原作者|感想評価

*本記事には広告が含まれています。

北乃きいさん、小泉孝太郎さん、森崎ウィンさんらが出演する映画『おしょりん』。
原作は、藤岡陽子さんの同名小説です。

\この記事に書かれていること/

  • 原作はどんな物語なのか
  • 原作者はどんな人物か
  • 原作小説を今すぐ読めるところはどこか
ぱんねこ

おしょりん』という作品を、より身近に感じることができるよ。

映画と合わせて、原作小説の魅力にぜひ触れてみてください。

まるっとさん

目次をクリックすると、好きなところから見られるよ。

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目次

映画『おしょりん』原作は藤岡陽子の同名小説【作品解説】

映画『おしょりん』の原作は、藤岡陽子さんがが史実を基に執筆された同名小説『おしょりん』です。

\『おしょりん』はこんな本/

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■書籍情報

  • タイトル:おしょりん
  • 著者:藤岡陽子(ふじおか ようこ)
  • 出版元:ポプラ社
  • 出版日:2016年2月6日
  • 価格:単行本1,760円(税込)/文庫本858円(税込)

小説『おしょりん』は、2016年2月15日にポプラ社から発行された作品です。

『おしょりん』に描かれているのは、明治に福井県で実在した人物、増永眼鏡の創業者・増永五左衞門とその弟・幸八の功績を描いた物語
つまり実話です。

なぜ眼鏡といえば福井なのか。
そんな疑問を抱いていた方も意外と多いようですが、その答えがこの物語に書かれています。

小説『おしょりん』が実写化されるのは、2023年10月20日に公開された映画が初めて

メガホンを取ったのは児玉宜久監督、シナリオを担当したのはNHK連続テレビ小説『てっぱん』で知られる脚本家・関えり香さんです。

映画『おしょりん』のキャスト・スタッフ
出典元:福井経済新聞

映画『おしょりん』原作小説のあらすじ・内容

原作小説『おしょりん』は、以下のようなあらすじ・内容となっています。

\小説『おしょりん』はこんな物語/

明治三十八年、福井県麻生津村。増永五左衛門は、この地に農業以外の産業を根づかせるべく苦闘していた。

そんな時、大阪へ出稼ぎに出ていた弟の幸八が、当時はほとんど普及していなかっためがねに着目、村でのめがね製造を提案する。
村人たちの猛反対の中、輝く地平を求めて、二人は困難な道を歩み始めるのだった–。

「金の角持つ子どもたち」等で注目を集める作家・藤岡陽子の新たなる代表作の誕生!
引用元:Amazon

時は明治38年。
福井県にある麻生津村(現・福井市生野町)に住んでいたある兄弟の物語です。

兄弟の名前は、増永五左衞門と弟の幸八。

兄の五左衞門は、農業以外に産業のないこの村に、何か新しい仕事を根付かせることはできないかと、苦闘の日々を送っていました。
そんな折、大阪へ出稼ぎに出ていた弟の幸八が帰郷。
弟は、あまり普及していない眼鏡の製造をしてはどうかと提案したのでした。

村人たちの反対、山積みの課題。
不可能としか思えないような状況にも、発想の転換で挑み続ける増永兄弟達。

この産業で村を必ず救うんだ。
想いの強さは、不可能の壁を打ち破りーー。

雪深い農村で、増永兄弟は何をしたのか。
なぜ福井が眼鏡草創の地となったのか。

その答えは、すべて物語の中に書かれています。

小説『おしょりん』は、何かに挑戦して行く人々の背中を押してくれる物語。
増永兄弟の生き様から、不可能を可能にする考え方のヒントをぜひ学んでみてください。

映画『おしょりん』原作小説の作者・藤岡陽子はこんな人物

小説『おしょりん』の作者・藤岡陽子さんは、以下のような方です。

映画『おしょりん』原作小説の作者・藤岡陽子はこんな人物
出典元:好書好日
  • ペンネーム:藤岡陽子(ふじおか ようこ)
  • 本名:中原陽子
  • 生年月日:1971年7月21日
  • 出身地:京都府

藤岡陽子さんは、小説家としていくつもの作品を執筆・発刊してきたほか、看護師として働く、2児の母でもあります。

藤岡陽子さんの代表作には、以下のような作品があります。

  • 小説『いつまでも白い羽根
  • 小説『トライアウト
  • 小説『波風
  • 小説『満点のゴール
  • 小説『海とジイ
  • 小説『跳べ、暁!
  • 小説『リラと花咲くけものみち
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ぱんねこ

知ってる作品はあった?

藤岡陽子さんは、同志社大学の文学部に進学
卒業後は、「文章を書く仕事がしたい」との思いで、報知新聞社にスポーツ記者として就職
高校野球やゴルフなどスポーツに関わる記事を担当しました。

整理部なども経験したのち、報知新聞社を3年半で退職
その後は、タンザニアにあるダルエスサラーム大学に留学し、スワヒリ語を学ぶという少し変わった経歴の持ち主です。

留学したダルエスサラーム大学は、卒業まで通学することはせず、1999年に途中帰国
帰国後は、大阪府にある大阪文学学校の夜間部に入学し、小説を書き続ける日々を過ごしました

しかし、思うような結果にはなかなか結びつかず、いくら作品を投稿しても、落選し続けていたといいます。

藤岡陽子さんに、物書きとしての光が見え始めたのは、『オール読み物新人賞』の最終候補まで2年連続で残った時
しかしながら、当時の藤岡陽子さんは、結婚・出産というライフステージの変化で小説を書く余裕を失ってしまったといいます。

主婦をしながら、育児家事に追われる日々を過ごしていた藤岡陽子さん。
夫の経済力に頼る生き方に不安を感じ、看護師資格を習得し、看護師として働くことを決意
慈恵看護専門学校へ入学しました。

2人のお子さんを育てつつ、看護師として働く多忙な日々を送る一方で、「小説を書きたい」という想いがずっと心のうちにあったそう。
再度、大阪文学学校へ入学し、小説を書き始めました

大阪文学学校へ入学した年、小説家・宮本輝さんが選考する『第40回北日本文学賞』の選奨を受賞

その後応募した『小説宝石新人賞』の最終候補にも2年連続で残り、とうとう2009年に、小説『いつまでも白い羽根』で作家としてのデビューを勝ち取ったのでした。

ぱんねこ

すごい行動力の持ち主だね!

小説家としてデビューした藤岡陽子さん。
その後は、物書きとして生計を立てていくのかと思いきや、看護師として京都市内にある脳外科に就職

小説家と看護師という2足のわらじで精力的に活動されています。

映画『おしょりん』原作小説を読んだ人の感想・レビュー

映画『おしょりん』原作小説を読んだ人の感想・レビュー

原作となった小説『おしょりん』を読んだ方々からは、以下のような感想・レビューが寄せられていました。

めがねの生産量日本一の福井。
なぜ福井が日本一なのか、今まで不思議に思っていたけれど、今作のお陰でその理由が分かった。

「これから日本に教育が普及し、読者する人口が増える。そうすればめがねはなくてはならぬものになる」雪に閉ざされた田舎の農村で、農閑期にできる産業を興して村の生き残りに繋げよう、と奮闘する増永兄弟。
見事に兄弟のよみが当たって本当に良かった。

私も中学生の頃からめがねをかけている。
いつもはぼんやりと見ていたものが、めがねをかけるだけでくっきり見えるなんて。
初めてめがねを掛けた時の驚きは格別。

その人のそれから先の人生も変えてくれるアイテムの一つと言っても過言ではない。
現代では当たり前のように子供から大人まで掛けているめがねが、どうやって日本に普及したのか分かって面白かった。
先人たちの苦労のお陰。
地域産業ってこうやって生まれるものなんだ、という点も興味深い物語だった。

引用元:ブクログ

素晴らしかった。
地元、福井から日本の中心へ世界へ発信し続ける産業を育てたいという兄弟の強い思いが伝わった。
藤岡さんの優しい文章の中にきちんと力強さもあると感じた。

福井で眼鏡が作られているということはなんとなく知っていたのだけれど、こんなに地元を愛する力が生んだことなんだと思うと胸が熱くなる。

引用元:ブクログ

福井の田舎を舞台に明治当時まだ珍しい「眼鏡」作りに挑む兄弟の奮闘を描いた作品。
西洋文化の影響をうけ社会が変わりゆくなか、先見の明で兄・五左衛門に眼鏡作りの可能性を説く弟・幸八。
後戻りの出来ない状況での試行錯誤。

五左衛門の妻・むめに対する兄弟が抱く複雑な気持ちからも目が離せない。
『まだ暗闇にある未来を、手を伸ばせば届くことのように語れる男』
素敵。
夢物語で終わらせないところがまた格好いい…。

読書を通して「先人の歩み」に触れ、その長い道のりを思うと尊敬の念を抱かずにいられない。
未来に何の保証もない不安。手探りの日々。一蓮托生の重い責任。出会いと別れ。
それらを全て乗り越えた結末に胸がいっぱいになった。
五左衛門の想い。幸八の想い。むめの想い。末吉の想い。一人一人の気持ちを思うと胸に込み上げてくるものがある。
じわりと染みる良作でした。

引用元:ブクログ

藤岡陽子さんの紡ぎ出す優しい文章につい引き込まれ、先へ先へと物語を読み進めてしまいます。

レビューを見ていると、登場人物たちの繊細な気持ちの揺れ動きに、思わず感情移入してしまった方も多い印象でした。

静かな中にも、熱い想いがひしひしと伝わってくる、小説『おしょりん』。
深く積もった雪をじわじわと解かす、早春の湧き水のようなお話だなと、筆者は感じたのでした。

\作者が伝えたかったこととは/

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映画『おしょりん』原作小説が誕生するまで

映画『おしょりん』の予告動画とともに

作者・藤岡陽子さんが、小説『おしょりん』を執筆し始めたきっかけは、娘さんから「眼鏡って誰が作り始めたの?」と質問されたことにあるのだそう。

藤岡陽子さんの娘さんは当時小学6年生。
視力が落ちてきて、眼鏡を作る必要があったそうです。

その際、娘さんは、藤岡陽子さんに冒頭の疑問をぶつけました。
それを聞いた藤岡陽子さんは、「面白い発想だな」と感じたそうです。

以降、眼鏡の始まりについて調べた藤岡陽子さん。
その始まりが、明治時代の福井県にあったことを知ったのです。

そして、当時不可能と言われていたことを可能にしたのが、福井県を拠点とする増永眼鏡の創業者・増永五左衞門と弟の幸八だと知った藤岡陽子さんは、その情熱と功績に「かっこいい!」と大きな感銘を受けたといいます。

さっそくその史実について詳しく調べに、現地に飛び、創業者の子孫であり、現代の増永眼鏡の後継者である人々に話を聞きにいった藤岡陽子さん。
話を聞けば聞くほど、その物語を小説に書きたくなり、さまざまなアイデアや構想も湧いてきたようです。

「増永兄弟の情熱を、描きたかったんです。」
そう語る藤岡陽子さんは、本作にこのような想いを込めています。

この小説には、人が何かを始める際の情熱の在り処が詰まっていると思うんです。
本当に人が動く瞬間というのは、私利私欲じゃないんだなと、増永兄弟をみて、あらためて実感しました。
彼らの「熱さ」が読んでくださった方に届くといいなと思っています。

引用元:増永眼鏡株式会社

冬になれば雪に埋もれて孤立してしまうような小さな農村を、世界的に名の知れた場所にまで変えた、たった2人の兄弟。

「情熱」という名の人々の想いには、不可能を可能に変えてしまう大きな力がある。

小説『おしょりん』は、何か始めてみたいことがあるけれど、今一歩踏み出す勇気が持てない人に、これから何かを頑張って行こうとしている人の追い風となってくれるような物語です。

作者の藤岡陽子さんも、増永兄弟の物語が、小説を読む人の背中を押してくれる何かになればという思いで、書き上げたに違いありません。

ぱんねこ

1つの物語との出会いは奇跡のようなものだね。

\読むだけで頑張る元気が湧いてくる/

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【まとめ】映画『おしょりん』原作小説は読む人の背中を押してくれる熱い物語だった

映画『おしょりん』の原作は、藤岡陽子さんの同名小説『おしょりん』でした。

明治の時代に、福井県の雪深い農村で本当にあった実話に基づく物語。
実在した増永兄弟は、現代の眼鏡産業の発展に大きな大きな功績を残しました。

不可能だと言われたことを成し遂げた、増永兄弟。
どんな思想で、どんな想いで、壁を打ち破り偉業を成し遂げたのか。

ぜひ、映画『おしょりん』とともに、原作の小説も味わってみてください。
これからの人生に役立つヒントをもらえるはずです。

ぱんねこ

一度は読んでおきたい物語だよ。

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