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映画『BAD LANDSバットランズ』原作小説・勁草【解説】今すぐ読める所|あらすじ|原作者|感想評価

映画『BAD LANDSバットランズ』原作小説・勁草【解説】今すぐ読める所|あらすじ|原作者|感想評価

*本記事には広告が含まれています。

安藤サクラさんと山田涼介さんが主演する映画『BAD LANDS バッド・ランズ』。
原作は、黒川博行さんの小説です。

\この記事に書かれていること/

  • 原作はどんな物語なのか
  • 原作者はどんな人物か
  • 原作小説を今すぐ読めるところはどこか
ぱんねこ

BAD LANDS』という作品を、より身近に感じることができるよ。

映画と合わせて、原作小説の魅力にぜひ触れてみてください。

まるっとさん

目次をクリックすると、好きなところから見られるよ。

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目次

映画『BAD LANDS』原作は黒川博行の小説『勁草』【作品解説】

映画『BAD LANDS バッド・ランズ』の原作は、黒川博行さんの小説『勁草』です。

ぱんねこ

『勁草』は「けいそう」と読むんだって。

\小説『勁草』の詳細ページへ/

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■書籍情報

  • タイトル:勁草
  • 著者:黒川博行
  • 出版元:徳間書店
  • 出版日:2015年6月9日
  • 価格:単行本1,500円(税込)/文庫本825円(税込)

原作となった小説『勁草』は、2015年6月9日に徳間書店から発売された作品です。

小説を実写化した映画『BAD LANDS・バッドランズ』は、原田眞人監督と安藤サクラさん、山田涼介さんのタッグで、2023年9月29日より公開となりました。
原作小説の映像化は本作が初となります。

小説を実写化した映画『BAD LANDS・バッドランズ』
出典元:映画.com (c)2023「BAD LANDS」

原作小説の作者・黒川博行さんの作品は、これまでも時折映像化されており、『二度のお別れ』がNHKでテレビドラマ化、『後妻業の女』『破門』などが映画化されています。

また、黒川博行さんは、小説『勁草』で賞は獲得されていませんが、小説『破門』で「第151回直木賞」を受賞されています。

黒川博行さんのその他の受賞歴は、下記のとおりです。

  • 1986年:「第4回サントリーミステリー大賞」受賞(小説『キャッツアイころがった』にて)
  • 1996年:「第49回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)」受賞(小説『カウント・プラン』にて)
  • 2020年:「第24回日本ミステリー文学大賞」受賞

その他にも、数々の賞にノミネートされた実績があります。

ぱんねこ

ミステリーを得意とされている作家さんなんだね。

映画『BAD LANDS』原作小説『勁草』のあらすじ・内容

映画『BAD LANDS』原作小説『勁草』のあらすじ・内容

原作となった小説『勁草』は、以下のようなあらすじ・内容となっています。

\小説『勁草』はこんな物語/

物語は、進化する特殊詐欺をテーマに、逃亡する詐欺殺人犯と、それを追う大阪府警の刑事たちを描いたクライムサスペンスです。

33歳の主人公橋本は、「名簿屋」の高城に雇われていました。高城は、貧困ビジネスを行っている『大阪ふれあい運動事業推進協議会』の代表ですが、裏ではオレオレ詐欺の標的リストの作成を行っており、橋本に受け子の手配をさせています。

騙し取った金は、捕まる危険の大きな受け子ではなく、大半は高城に入る仕組み。

そんな中、橋本と詐欺ターゲットの事前調査を一緒に行っていた八代が、賭博に負けヤクザに借金をしてしまいます。
返済に困った橋本と矢代は、高城に金の融通を頼んだのでした。

高城から金を貸すことを断られた八代は、激高し高城の首を絞め殺してしまいます。

その頃、オレオレ詐欺の被害相談を受けた大阪府警の刑事が、詐欺事件の捜査に動き出します。

逃げる詐欺殺人犯と、それを追う刑事たちの二つの視点で物語は進んでいくのでしたーー。

近年話題のオレオレ詐欺ですが、本作ではその組織内の役割分担と巧妙な手口が詳細に描かれていて、そのリアルさに驚かされます。
かなり綿密な取材をされたのではないかと思われます。

詐欺や殺人を犯してしまう橋本と八代側から、事件のあらましが描かれていく一方で、犯罪を追って地道な捜査を続けていく刑事たちの目線からも物語が描かれます。

交互に展開するストーリーが非常にスリリングで、終盤に入っていくにつれてどんどん先を読みたくなります。

重厚な物語でありながら、大阪府警の刑事たちの関西弁での会話がコミカルで、読みやすさの一因になっていると思いました。

ラストが、あっけなく終わって物足りなさを感じる、という感想もあるようですが、さっぱりしていて読後感が良いように感じました。

\小説『勁草』の物語を知る/

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映画『BAD LANDS』原作小説『勁草』作者・黒川博行はこんな人物

小説『勁草』の作者・黒川博行さんは、以下のような方です。

映画『BAD LANDS』原作小説『勁草』作者・黒川博行はこんな人物
出典元:朝日新聞
  • 名前:黒川博行(くろかわ ひろゆき)
  • 生年月日:1949年3月4日
  • 出身地:愛媛県今治市

黒川博行さんは、小説・エッセイ・アンソロジーを多数執筆されており、漫画の原作を担当されたこともある作家さんです。

黒川博行さんの代表作には、以下のような作品があります。

  • 小説『二度のお別れ
  • 小説『疫病神
  • 小説『破門
  • 小説『カウント・プラン
  • 小説『キャッツアイころがった
  • 小説『国境
  • 小説『悪果
  • 小説『螻蛄
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ぱんねこ

知ってる作品はあった?

黒川博行さんは、子供のころから本が好きだったとインタビューで語られています。
休み時間も一人で本を読んでいたりしたそうです。

大阪府立泉尾高等学校卒業後、デザイナーになりたいと思い、美大を目指します。
デザイン科は倍率が高いためあきらめたそうで、京都市立芸術大学美術学部彫刻科を卒業されています。

同学部の日本画科に通っていた雅子さんと、23歳で学生結婚。
大学卒業後はスーパーのダイエーに勤めていましたが、会社勤めが性に合わなかったということで、退職されています。

奥さんが中学校の教師になった影響を受け、黒川博行さんも教員免許を取得。
以降、美術教師として働かれていました。

小説は暇つぶしのつもりで書き始めたそうですが、『二度のお別れ』が「サントリーミステリー大賞佳作」を獲得し、小説家としてデビューされました。

ぱんねこ

暇つぶしから、隠れた才能を見つけたんだね!

\鋭い視点が学びにもなる/

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映画『BAD LANDS』原作小説『勁草』を読んだ人の感想・レビュー

映画『BAD LANDS』原作小説『勁草』を読んだ人の感想・レビュー
出典元:徳間書店

原作小説『勁草』を読んだ方々からは、以下のような感想・レビューが寄せられていました。

オレオレ詐欺の実態を描いた作品。
描写がリアリティーがあり、刑事はかっこよくはないが地道に犯人に迫っていく過程が詳細に語られており面白い。

引用元:ブクログ

【オレオレ詐欺】【振り込め詐欺】総じて「特殊詐欺」呼ばれる社会問題となって久しい詐欺を扱った本作、徹底したリアリズムで読者をぐいぐい引っ張る手腕には安心感がある。

「劇場型犯罪」と言われるだけあって、手口、システム、手順すべてに手が込んでいて、「自分は騙されるはずはない」と思っている人(主に年寄り)でも、これは騙されるかもしれない、と逆に勉強になる。

貧困ビジネスと特殊詐欺がワンセットになって暴力団の資金源になっているという設定(というより、現実?)も、現代社会の闇を見るようで背筋が寒くなる。

引用元:ブクログ

圧倒的スピード感。軽妙なテンポ。
完璧な黒川節で、これ、以前に読んだか?と思う程(褒めてる)。
まあとにかく面白いよ。オレオレ詐欺を詳しく調査しててよかった。
しかし黒川博行から大阪弁取り上げたらどうなるんだろうな。

引用元:ブクログ

小説『勁草』は、「映画化されると聞いて、読んでみたくなった」という方から、「元々黒川作品のファンで、ずっと読んでいる」という方まで、幅広い層に読まれている作品です。

「オレオレ詐欺」「貧困ビジネス」といった特殊詐欺に焦点当てた本作は、「自分が詐欺に騙されないための勉強になる」との声も。

結末は、読者の予想を遥かに裏切るもので、読者さんの中には「え!終わり!?」と驚いてしまう方も多々いらっしゃたようですが、何よりもスピード感のある物語で、夢中になって読み進めている内にあっという間に読了できる、軽快さを持った作品です。

「黒川博行ワールド」が好きな方はもちろんのこと、著者の作品をまだ読んだことのない方も、ぜひ一度手にとって読まれてみることをおすすめします。

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映画『BAD LANDS』原作小説『勁草』が今すぐ読めるところ・買えるところ

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ぱんねこ

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映画『BAD LANDS』原作小説『勁草』が生まれたワケを追う

映画『BAD LANDS』の予告映像と共に

黒川博行さんは、20代後半のころ寝ても覚めても、古今東西のミステリー小説を乱読していた時期があったそうです。
その影響を大きく受け、黒川博行さんの作品も「事件」を題材にしたミステリー作品がほとんど。

小説『勁草』は、雑誌『アサヒ芸能』で連載していた作品ですが、当時は、悪人が中心となるお話ばかり書いていた時期なのだとか。

黒川:ここ10年くらい善人が出てくる小説を書いていないですね。悪人ばっかりです。
刑事が出てきても悪徳刑事ばかりですし。

最初に書いた大阪府警シリーズというのはほのぼのとした昔風の本格派に近いミステリでしたが、ある時期からハードボイルドに傾いていきました。ノワールというかピカレスクというか。

正義感ばかりで動いている刑事よりは、悪人のほうが僕は書きやすいですね。
人間の本音、本質が出てきますから。悪人の中の善を書くほうが、善人の中の悪を書くよりもラクです。

引用元:WEB本の雑誌

悪事を働く人々に焦点をあてた作品を中心に作っていたという黒川博行さんですが、小説『勁草』をかくにあたっては、「どうしても伝えたいことやテーマがあったか」というと、「そうではない」ようです。

小説『勁草』を連載していた頃の黒川博行さんは、以下のようにも語っていました。

僕はこれを書きたいとかテーマにしたいということがないんです。
読者が何を面白がってくれるか、ということだけ。

であれば、悪人を書いたほうが読者は面白がるかなと思ってます。

引用元:WEB本の雑誌

多くの人に強く興味を持ってもらえる小説を書きたい」「読者が面白がる物語を書きたい」そういった想いの元、執筆されていたのが『勁草』という物語でした。

ぱんねこ

ミステリー作家さんらしいね。

また、長年の執筆活動の中では、新聞記者や警察のマル暴担当だった方々と知り合うことができたそう。物書きになった頃は取材すらも大変だったそうですが、調べては物語を書き・・・と活動を続けていく内に、存在を認めてもらえ、取材も楽にできるようになっていったのだとか。

そうしたリアリティも、小説『勁草』の創作におおいに活かされているのではないでしょうか。

長年の経験の中で得た知識と情報、そして「面白いと思ってもらえる物語を書きたい」という想いが重なった結果、出来上がっていったのが『勁草』という物語なのだと思います。

ぱんねこ

「黒川作品が好き」というファンが多いのも頷けるよ。

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【まとめ】映画『BAD LANDS』の原作小説は闇社会の実情を知れる貴重な物語だった

映画『BAD LANDS バッド・ランズ』の原作は、黒川博行さんの小説『勁草』でした。

現代社会において、どんどん勢いを増していく特殊詐欺。
騙されないと細心の注意を払っていても、気がついたら騙されていたというほど、その手口は巧妙化しています。

詐欺を働く側とそれを捕まえる側の両方の視点から、事件を見ることができる本作。
現代社会の闇に呑まれないためにも、一度読んでおくと身を守る盾となってくれるかも知れません。

映画『BAD LANDS バッド・ランズ』と合わせて、読んでおきたい一冊です。

ぱんねこ

リアリティ溢れる描写は、まるでノンフィクションのよう!

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